2009年06月16日

●上村松園/美人画の粋@山種美術館

 山種美術館で開催中の「没後60年記念 上村松園/美人画の粋」を観ました。

 始めに上村松園「つれづれ」。口元に手を当てる仕草が奥ゆかしい美人。しばらく他の作家による舞妓が続き、ハッと目が止まります。上村松園「砧」。ボリュームのある上半身に、円を描くように組まれた両手。スラリとした美人画とは明らかに異なるプロポーション。解説に仏様を意識したとあり、さもありなん。

 部屋を移ると上村松園「牡丹雪」。傘を境にして真っ白な雪の上面と、動きを感じさせる人物描写が冴える下面のコントラストが美しい。整った美人に囲まれて、小倉遊亀「舞う」の少女っぽいプロポーションと生気溢れる表情が引き立つ。伊藤深水「吉野太夫」の美男子っぷりに見蕩れていたら、女性と知ってビックリ。宝塚みたいなモノ?上村松園「桜可里」の解説に「交野の桜」とあり、小中高と12年間住んだ故郷の登場にビックリ。でも桜の名所って記憶にない。部屋中央の展示ケースには浮世絵が並ぶ。鳥居清長の頭身の高い美人を見て、「江戸のヴィーナス」というのは上手いネーミングだと改めて思う。

 さらに奥へ。上村松園「蛍」。完成された美人が多い中で、溌剌とした若さが引き立ちます。本展のマイベスト。

 全59作品のうち松園作品は1/3弱。しかし要所要所で目に止まるのはやはり松園。千鳥ヶ淵の最後の展覧会に相応しい、華やかで美しい展示です。

Posted by mizdesign at 2009年06月16日 21:19
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