2005年08月31日
●黄金色の季節
籾を蒔いて137日、出穂より17日経ちました。35日で収穫とするとちょうど折り返し点です。籾もすっかり頭を垂れて、黄金色に色づいてきました。秋ですね。手賀沼一帯が黄金色に染まっている様を想像すると楽しいです。
スズメの来襲も今のところありません。台風で避難しているのか、他所に出払っているのでしょうか。もしきたらステンレスパイプの枠を拡張して、ガーゼですっぽり覆うことを考えています。ガーゼ購入はまだですが。このままやり過ごしたいのが本音。
デジカメのマクロ機能を試してみました。オートだと照準が合わないので、マニュアルモードで強制的にシャッターを切りました。被写体深度限りなくゼロのピントボケボケ写真の一丁上がり。写真は、偶然ピントが合っている片隅部分をトリミングしています。籾柄表面の産毛(?)や、付け根の白い部分は肉眼で見るよりはっきり見えて面白いです。コンパクトデジカメのおまけ機能なのでこんなものと割り切るべきでしょう。

2005年08月30日
●住宅はハコか環境か
住宅地を歩くと、圧倒的に箱型住宅が多いことが気になります。四角い外形に設備スペースを一ヶ所にまとめた箱型プランは、外壁面積や設備配管等が最小限に抑えられる分、コスト面で有利と言われています。確かに一理あります。しかしそれは一つの側面に過ぎません。中庭型は外壁面積は増えますが、外部空間もプライベートな場所として使えるので実面積以上に広がりのある空間が得られます。
発想は豊かに、気持ちはおおらかに、財布の紐はしっかりと握って、できれば予算に少しゆとりを持って。それが家作りを楽しむコツだと思います。
最近作った中庭型の提案です。駐車場と物置でゲートを形成して、お金をかけずに囲むところがミソです。

2005年08月28日
●レイソル勝てず
ちょっと気になってレイソルホームページ内の試合速報を見たら、勝ちそうな展開に夕食そっちのけで最後までチェック。後半43分に「センターサークル近くからロングシュート」で失点にがっくり。「なんやねんそれ、そんなんやっとったらほんまに二部に落ちてまうで」と大阪弁でつっこみ。関西人ですから。
次の日立台はガンバ大阪戦。チケット売れ行きは好調、柏の葉のFC東京戦とは売れ行きが全く違います。柏の葉、いらんやん。ちょっとした噛み合わせの悪さが積もり積もって、そろそろスタジアムは悲鳴に包まれそう。。。

2005年08月27日
●BAO/BABB. 9月、10月の予定
柏とまちづくりをゆるーいキーワードにした勉強会「BAO/BABB.」の9月、10月の予定が決まりましたので案内します。詳しくはチラシを御覧下さい。
9月の講師は、毎回東京から参加下さる照沼さん。一回目の講師の佐藤さんの先輩で、ただものならぬオーラを漂わせる方です。建築設計でも立派な肩書きをお持ちですが、あえて旅人兼建築家という肩書きで講義されます。内容はSession01「集まって住む」の特別編という位置付けで、ネパールに旅行した際の体験談から話を広げていきます。
今回は新たな試みとして、コーディネーターを設けています。講師の方からいかに興味深い話を引き出し、時間を上手く割り振るかが、主な役割です。講師の方は話に専念できるので、内容が深まるはず。それともコーディネーターのツッコミが厳しくて難儀する?
興味のある方、時間の都合のつく方は是非御参加下さい。お問合せ、参加申込みは、電話04-7169-7710(ばおばぶ 担当五十嵐)、もしくはe-mail:baobab-i@jcom.home.ne.jpまでお願いします。
2005年08月26日
●風と稲とステンレスパイプ
先週あたりから強風の日が続きます。当初は風にしなって柔軟さを見せていた我が家の稲も、徐々に根廻りの土が緩み、傾く株が多くなってきました。そのまま放っておくと穂の重さに負けて根元が曲がり、やがて折れてしまいます。そこで倉庫に眠っていたステンレスパイプの出番です。大きさ、高さともピッタリ、一定以上傾かないようがっちりと支えてくれます。スズメの前にやってきた意外な伏兵はひとまず解決です。
右と左の成長差は、同じ籾、同じ日数とは思えません。腐葉土の威力か、ケースの形状と大きさか、スズメ来襲の頻度か。その差はどこから来るのでしょうか、そして最後に笑うのはどちらでしょうか。命運の9割くらいはスズメが握っています。

●つくばエクスプレス@北千住
今日は朝から打合せ。帰りに北千住駅で乗換えようとしたら、なんかいつもと感じが違います。なんかオレンジっぽい。おや?と思ってよく見たらつくばエクスプレスの改札口でした。いつも使う日比谷線と常磐線の間に出現してくるとは意表をつかれました。新線が開通すると、世界が広がるようで楽しいです。時間のあるときに乗ってみよう。
コンコースでは役者の人たちが「写楽考」というお芝居のチラシを配っていました。もうすぐ地元のシアター1010で上演だそうです。江戸だねー、ちょっとうらやましい。

2005年08月25日
●つくばエクスプレス開業
昨日、つくばエクスプレスが開業しました。新しい鉄道の登場で、つくば-秋葉原間の連携の強化及び、沿線開発の促進が期待されます。始発駅が開発に沸くのは当然として、その効果が快速停車駅、更に各駅へとスムーズに波及していくかが新線の未来を大きく左右します。柏とつくばの間の快速停車駅、守谷駅がどれくらい発展するかが一つの目安になるのではと注目しています。
写真はつくば駅から一駅の「研究学園駅」の駅前イメージ模型です。左下に駅、その右が集合住宅及び商業施設用地、大通りを渡って戸建て住宅用地です。地区全体で計画人工25,000人を見込む大規模計画です。今年の10月にはそのPRを兼ねた「つくば住まいと暮らし博」が開かれる予定です。

今年1月半ばの駅周辺です。上の写真の中央右上の交差点から右を向いて撮っています。奥にうっすらとつくばセンタービルが見えます。今頃はモデルルームの建設真っ最中でしょうか。

2005年08月22日
●後半戦再開
昨晩は日立柏サッカー場で「柏レイソルvsジェフユナイテッド千葉」戦を観戦しました。チームは上り調子で前節を終え、勝てば一気に順位も上がるとあって、チケットは完売。期待の高まる一戦です。さらにゆかたデーなので、ゆく夏を惜しむ趣もありそうです。
という思いとはうらはらに、浴衣の人はまばらで少しがっかり。でも黄色のユニフォームで埋まったスタジアムはなかなか壮観です。アウェー席までレイソルサポーターでいっぱい!と思ったら千葉のユニフォームも黄色でした。
試合は新加入のレイナウド選手がPKを決めるも1-2で敗戦。降格圏内からの脱出を巡る戦いはまだ続きそうです。

2005年08月20日
●BAO/BABB. Session01 3rd. レポート
昨晩は「BAO/BABB. Session01 3rd.」の開催日でした。場所は柏アミュゼ5階会議室D、参加者は8名、参加費は飲み物とおつまみ+資料代で400円でした。参加下さった方々ありがとうございます。
タイトルは「裕子さん、小島、五十嵐の「集まって住む」」。講師は会の言い出しっぺの五十嵐さん。Session01のメインテーマ「集まって住む」のトリとして、満を持しての登場です。五十嵐さんは障害者生活支援ホームを運営する傍ら、大学の講師も務めておられます。課題図書は御自身の経験をベースに福祉の世界を描写した小説草稿、五十嵐さんの視点から見た福祉の現況が自ずと伝わってきます。講義はフランス思想史の引用を交えつつ、健常者と障害者を別ものと考える時代から同じものと考える時代へと変化しつつある現況を語られました。建築と福祉はとても深い関係にあるので、私にとってもとても興味深い内容でした。
二次会は千葉の地酒を揃えた「ちばや」に移動して行いました。前回は満員で入れなかったので、今回は予約を入れての再訪です。ここで今回のタイトルに出てくる裕子さんと小島さんも合流されました。テーブルの横に並んだ二台(裕子さんと参加者のお一人)の車椅子が、一次会で語ったテーマを体で表していました。今回の会の感想やBAO/BABB.の今後の方針といった本筋と、SとMといった余談が入り混じった、テンションの高い飲み会でした。二次会の会費は1,600円でした。
一次会の様子です。右奥が講師の五十嵐さんのテーブルです。豊富な資料を適宜挟みつつ、内容の濃い話をコンパクトにまとめておられました。

二次会の様子です。お通しの器が凝っていて目を楽しませてくれます。ビールで乾杯したあと、純米生酒ちばや、仁勇特別純米天恵をいただきました。料理もお酒も美味しいです。

今回の一次会では、時間をいただいて前回の続きを行いました。一ヶ月空いての三段目ですが、意外なくらいスムーズに話がつながりました。豊富なプランバリエーションの比較から、家が小さいからといって敷地が狭くても良いわけではないとか、マスオさんはコンパクトに住めても嫁姑の場合は難しいとか色々な発見があって面白かったです。

2005年08月17日
●浴室タイル
建築素材の六回目です。(一回目、二回目、三回目、四回目、五回目)
最近は戸建て住宅でもユニットバスを使うことが多くなってきました。価格が抑えられてメンテナンスも容易、さらに施工も簡単です。デザイン的なバリエーションも増えてきました。でもゆったりと時間を過ごす場所を作るという点から考えると、従来の浴槽を置いてタイルを貼る方式に軍配が上がります。
タイルメーカーも、微細な気泡を封入したり、仕上面を工夫したりして足裏の感触を良くする工夫を凝らしています。また浴室床に貼れるコルクタイルもあります。
写真は白系で統一した浴室を検討したときのサンプルです。右四枚が床タイル、左二枚が洗面脱衣室の床材、床タイルの上の小さいのが浴槽材です。タイルのうち右下をのぞく三枚は、並べると微妙な違いが分かりますが、単独で見ればどれも白です。本当の白はそれほど気持ちの良い色ではないので、通常は微妙に色を付けます。足元なのでちょっと色が付いていた方が安心かもというわけで右下の薄茶色タイルも検討しています。空間のイメージから始めて、実用面も踏まえて検討をした上で最終的に決定します。洗面脱衣室は、居室のフローリングから浴室の白へとつながる空間なので、クリーム系の中間トーンにしています。

表面のアップです。少し凹凸がつけてあります。水に濡れる床なので、滑りにくさも大切な判断基準です。右の二つが浴槽サンプルですが、下の透明感のある高級品よりも、上のシンプルに白い汎用品の方が「白い空間」にマッチします。メーカーから見るとちょっと困った逆転現象です。

2005年08月16日
●夏の日の夕暮れ
ユラーリユラーリと揺れ、雨が降り、そして晴れ上がる。慌しい一日の夕暮れ時は、雨が打ち水効果を発揮したのか涼しい風が吹いています。夏の終わりが近いみたいです。稲穂の頭も垂れてきて、お米らしくなってきました。その遥か上を雲が流れていきます。植物には癒し効果があるなと思う一時です。ただし足元を蚊が容赦なく噛んでいきます。
部屋に戻ると意外と湿気があって蒸し蒸しします。二方向通気の確保だというわけで廊下をはさんだ寝室の窓も全開にします。今夜は蚊取り線香が必要そうです。

これは這いつくばっていません、しゃがんでいるだけです(笑)。ちなにみ7/27の写真は寝転んで撮っています。
●秋葉原 1991
お盆が明けました。今年は仕事の関係で突貫作業週間になっていましたが、それも峠を越えて通常営業に戻りつつあります。休み損ねて残念ですが、タイト過ぎるスケジュールから解放されてホッと一息です。
「街」は時々刻々と変化してゆく生き物のような側面があります。以前はそんなのは歴史の教科書の中の話だと思っていましたが、私が学生の頃に見た景色がどんどん変わっていく現実を目の当たりにして認識が変わってきました。今まさに向かいあうべき現実だと思います。同潤会アパートメントの消失(江戸川、青山、代官山)と跡地の再開発(表参道)はその分かりやすい例ですが、その他にも再開発の計画があちらでもこちらでも進行しています。地域の活性剤としての再開発の必要性は分かるのですが、その内容を詰める過程で歴史的背景や地域の特性を反映するプロセスが取り残されている気がしてなりません。「まちづくり」も体系化の時代ですので、こういったプロセスをどう取り込むのか興味があります。
写真は「電気の街」と呼ばれていた頃の秋葉原です。日付は1991年4月16日、今から14年と少し前です。先日取り上げた「今」に至るまで、パソコンの街、アニメとゲームの街、そしてIT拠点へとめまぐるしく変化しています。ここまで変化が早いと、都市としてのイメージが固まる前に消えてしまい、何があったのかを忘れてしまいそうです。少なくともこのスピードを実体験として記憶しておくべきだと思います。

山手線下の電気店です。街の顔と、その片隅の消えてなくなりそうな日常という対比のつもりで撮ったんだろうなあ。当時はバブルをちょっと下った頃で、スクラップアンドビルドが日常茶飯事でした。そのあとバブルははじけたものの、気がつけばそれをはるかに凌ぐスピードで街が変わってゆきます。もとあった電気の街をコンパクトに圧縮して、表通りにキャラクターモノの大看板を並べ、その裏側に大手町を貼り付けたような現状は眩暈を覚えるほどシュールです。

2005年08月14日
●残暑御見舞い申し上げます
8月も半ば過ぎ。昨日の雨で猛暑も一息ついて、残暑に変わった感じがします。
籾を蒔いて120日目。稲穂が出揃って、葉の高さを越えてきました。出穂と呼ぶそうで、あと35日が収穫までの目安だそうです。スズメは来るのでしょうか?来るだろうな。。。

●フローリング
建築素材の五回目です。(一回目、二回目、三回目、四回目)
床材は毎日足が触れる一番身近な建築素材なので、肌に触れて心地良い素材を選ぶことが大切です。中でもフローリングは無垢材の選択肢が増えてきたこともあって、選びがいのある素材です。ポイントは木目や色味といった素材の特徴、寒暖湿による収縮の度合い、表面の仕上塗装、材寸、価格の五つです。
無垢材の使用を検討する場合は二番目の収縮に関する理解が大切です。基本的に無垢材は積層材に比べて収縮しやすいので、季節毎に床が微妙に動きます。リビング等で床暖房と組み合せて使う場合は、表と裏でも収縮量が異なるので反りへの配慮も必要です。施工に際してはメーカーから情報を集め、工務店と施工法をしっかりと検討します。私のお薦めは、ある程度割り切って、無垢材の温かみや素材感の感じられる材を使用することです。無垢材を使いたいが収縮は気になる場合は、幅を狭く厚みを薄く抑えて収縮量を小さくした材、ウレタン塗装重ね塗りで吸気性を抑えた材もあります。割高になりますが、含水量を抑えて床暖対応をうたうたうモノもあります。積層材の使用を検討しても良いでしょう。
左から北欧パイン、オーストラリア桧、クリスタルメープル、カバ、カリンのサンプルです。木目、色、寸法、価格等各種あります。カフェのようなオシャレな空間ならクリスタルメープル、ラフな感じの明るい空間なら北欧パイン、ちょっと床を落ち着けたければカバやオーストラリア桧、床を引き締めたければカリンといった感じでしょうか。一般的には、材寸が大きくなるほど、また柔らかいめな材ほど収縮も大きくなります。

サンプルを斜めから見たところです。断面に年輪が見えます。仕上がると見えなくなりますが、その厚みがもたらす心地良さは何物にもかえがたいです。

2005年08月12日
●遣唐使と唐の美術
一昨日は朝から都内で打合せでした。打合せが一つ流れた関係で時間が空いたので、先週の土曜日に続いて上野に寄りました。昨日紹介した上野東宝ビルを通って公園を散策した後、東京国立博物館平成館で開催中の「遣唐使と唐の美術」展を観ました。昨年中国で発見された遣唐留学生「井真成」の墓誌が本展の目玉です。彼は717年に第9次遣唐使として入唐し、734年に志半ばにして亡くなったそうです。1,300年近い時を経ての里帰りとなります。墓誌だけだと寂しい展示になるのではとちょっと心配でしたが、実際には唐の美術工芸品を多数並べて当時の雰囲気を感じさせてくれる充実した展示でした。奈良の正倉院には遣唐使がもたらした美術品の数々が保存されており、当時の輝きを今に伝えています。教科書を読むだけでは味わえない、今と昔の連続性を実感できることがこの展示の魅力だと思います。
同時開催されている「模写・模造と日本美術」展もとても面白い展示です。歴史上の名品の精巧な模写・模造が一堂に会しているので、それらを見比べてみると顔つきや体つきの変遷が分かります。ふくよかだったり無愛想だったり睨み顔だったり。どこかユーモラスで漫画を見ているような感覚で楽しめます。子供たちの夏休みの自由研究に最適な展示だと思います。
平成館の1階ロビーは広々としているので、ゆったりと寛げるところも気に入っています。

2005年08月11日
●上野東宝ビル
上野駅山下口を出ると、コンクリートのフレームにガラスのスクリーンをはめ込んだモダンな建物が現れます。スクリーンの奥には屋外階段があり、道路レベルと公園レベルをダイナミックにつないでいます。周囲の建物とボリュームを揃えることでスカイラインは維持しつつ、公園への門としての性格を前面に出した明確な構成とコンクリートの外観が新しい上野を予感させます。都市機能と店舗ビルとしての要求を両立した上手い計画だと思います。名称は上野東宝ビル、別名バンブーガーデンといいます。
上野駅側の歩道から見たところです。レトロな趣のある環境に挿入されたシンプルな門。これがきっかけとなって街路空間が再生してゆくのか、異物として浮いた存在に止まるか。デザインの可能性に期待しています。

コンクリートのフレーム、ガラスのスクリーン、その奥に公園へとつながる屋外階段が延びます。都市と建築の関係性を明確に示しています。

雨上がりでしっとりと濡れた公園内の道。モダンな門を抜けると、自然な趣に溢れた空間が広がります。このギャップが上野公園の魅力でしょう。

森の中に並ぶ花園神社の鳥居です。新旧結界の共存するワンダーランド、上野公園でした。

2005年08月10日
●金属系外装材
建築素材の四回目です。(一回目、二回目、三回目)
住宅用金属系外装材として一番有名なのはガルバリウム鋼板でしょう。アルミと亜鉛の合金で、耐久性に優れたコストパフォーマンスの高い素材です。素材自体は以前からありましたが、無塗装品をそのまま使ったデザインで飛躍的に知名度が上がりました。素材感をそのまま表す素直さが、シンプルかつ自由度の高い空間とマッチするのでしょう。
右がガルバリウム鋼板素地、左上が塗装品です。折り方に色々なパターンがありますが、最近は角波という角を出す折り方が主流でしょうか。左下はアルミパネルにフッ素塗装を施した外装材です。塗装で金属や大理石の質感を再現しており高級感がありますが、単価が高めでなかなか使う機会がありません。

クローズアップです。左側のガルバ素地材には亜鉛結晶による細かなパターンがあります。上の塗装品は断熱材が裏打ちしてあります。駐車場等であれば、柱にそのまま貼ることで施工手間を減らしかつある程度の断熱性能も期待できます。付加価値の分、価格も少し高めです。

2005年08月08日
●杉板 (外装用)
建築素材の三回目です。(一回目、二回目)
外装材は建物を護る鎧であると同時に、外部空間を性格づける仕上材でもあります。その選定は耐久性や耐候性といった性能、金属や木といった素材、そしてコスト面を合わせて検討することが大切です。
写真は外装用杉板の塗装サンプルを並べたところです。木材ならではの柔らかく温かみのある質感が魅力です。自然素材なので素材の色味にバラツキがあることと、経年変化で仕上の色味が変化するため、念入りに検討します。左下の三つのピースは別社のサンプルで、特殊な薬品を注入することで素材の防火性能を高めたモノです。性能が高い分単価も上がるので、ケースバイケースで最適な素材を選びます。

仕上塗装はオスモカラーのワンコートオンリーを使っています。自然の植物油と植物ワックスをベースにした無公害塗料です。左がメーカーの塗装サンプル、右が実際に使う素材に塗った塗装サンプルです。メーカーサンプル右側真中の色と、実サンプル左下の色が同じ色です。素材の色に大きく左右されることが分かります。

2005年08月07日
●上野駅周辺
打合せの帰路に上野に寄りました。「ドレスデン国立美術館展」が目的だったのですが、こちらは肩透かし気味でした。ポスターやチケットにフェルメールの絵が大々的に使われているので、この絵を中心とした絵画コレクションがメインだと思い込んでいました。実際には陶器、装飾、刀剣、科学等を幅広く網羅した宝物展だったのですが、人が多すぎて落ち着いて鑑賞できませんでした。フェルメールの絵も、端役だけど人気があるから看板にしたという感じで、微妙な位置付けでした。
というわけで、展示は程々にして、建物の立体構成を観てまわりました。国立西洋美術館の正面右側です。美術館の箱から突き出したコンクリートの荒々しい肌と造形がコルビュジェっぽい?

その向かいに建つ東京文化会館です。設計は前川國男建築設計事務所です。折り上がる庇、陰影の深い壁面処理、コンクリートの荒々しい肌等は師であるコルビュジェの影響が感じられます。面白いのはガラス面の内外で仕上げを切り替えている点です。ガラスは空間の連続性を飛躍的に高める魅力的な素材ですが、ここでは風除室の袖壁のみ内部と同じ扱いをしています。外観は歴史的建築物のためいじれないのか、それともあえて連続性を抑えることが意図なのか。気になります。

上野駅構内のレトロ館内吹抜です。アーチの向こうを、改札へ向けて人が流れています。吹抜広場部はポケモン関連のイベントで親子連れの行列がとぐろを巻いています。旅行が大きなイベントだった時代、駅は旅立ちと到着の祝祭の場でした。この空間は、過去の遺産を上手く活用していると思います。

●空に開いた部屋
暑い日が続きます。陽射しが強すぎるとディテールがとんでしまうので、一般的には建物を観るのに適した時期ではないと言われています。その反面、陰影が強調されるので、建物の立体構成が把握しやすいです。
昨日は朝から住宅のメンテナンス打合せに出かけました。竣工から4ヶ月、生活の場として馴染んでいく様子が楽しいです。中庭から見上げた青空がとても鮮烈で、空に開いた部屋であることを実感しました。「あーいいなー」と思った一時でした。

2005年08月04日
●鉢稲栽培記 花が咲く
息抜きにバルコニーを見たら、花が咲いていました。今朝方、穂が伸びたのを確認したばっかりだったので、びっくりです。だいたい一週間でスズメに発見されることを繰り返しているので、スズメ対策もこの一週間が大切です。お手軽にスズメを寄せ付けない工夫はないものでしょうか。

●鉢稲栽培記 穂が出る
暑い日が続きます。籾を蒔いて110日目。昨日あたりから稲穂が出始めました。花はまだ咲いていませんが、この先一週間くらいが出穂ラッシュになりそうです。意外なのは背の高い稲も低い稲も同時期に穂が出始めたことです。一番背の高い稲は葉の高さ1mに達しましたが、穂はまだです。背が高い=成長が早いというわけではなく、密生しすぎて日が当たらないので仕方なく伸びているのかもしれません。伸びるのに栄養を取られて穂に回す余力がない?

2005年08月03日
●秋葉原駅周辺
今日は朝から都内で打合せでした。お昼を食べて、移動して、最後の打合せが終わったのは夕方でした。帰路の乗換えついでに再開発が進行中の秋葉原駅周辺を歩きました。もうすぐ開通する「つくばエクスプレス」の起点であり、沿線沿いに幾つもあるIT拠点化構想の最大手でもあるので、柏にとって今後がとても気になる街です。
一番今っぽいなと思ったのは、中央通りから再開発地区を見上げたときでした。ゲームメーカーやアニメグッズ会社の大看板が不揃いに並ぶ向こうに、ガラスの壁が立上ります。右手の仮囲いは建替え中のヤマギワ東京本社ビルです。家電、パソコン、アニメ、ゲーム、IT拠点。秋葉原の変遷が一堂に会しています。

駅前広場です。まわりのビルは AKIHABARA CROSSFIELD と名付けられ、産官学連携及び情報ネットワークの拠点と位置づけられています。広場自体はデザイン的な配慮がほとんどなく、建物も安く上げてるなあという印象が先立つくらいそっけないので、建築的な魅力はあまり感じません。そこらへんもソフトで勝負の秋葉原らしいです。

2005年08月02日
●エコクロス
建築素材の紹介の二回目です。(一回目)
エコクロスは天然素材を原料とした壁紙です。通常はこの上に塗装を施します。化学物質を用いていない安心感、塗り重ねできる経済性、自然へと帰るリサイクル性等が評価されて人気が高まっています。費用面では、塗装仕上げが必要な分、通常のクロスよりも割高になります。クロスを1とすると、エコクロス+塗装が2、珪藻土が3というのが大まかな目安です。
写真はルナファーザー社のチップスシリーズです。左下がクロス素地、背景が塗装仕上済です。85%以上の再生紙を使っているエコロジーへの配慮と、適度な立体パターンが心地良い空間を作ります。

同じくルナファーザー社のフリーズシリーズです。こちらはより人工的なパターンとなっています。子供部屋等にアクセント的に使うならありかなと思いますが、全面的に使うならチップスシリーズの方が落着きがあって良いかなと思います。

2005年08月01日
●珪藻土
手元のサンプル整理を兼ねて、建築素材を紹介します。
珪藻土は壁、天井の仕上材として人気の高い素材です。調湿、脱臭等の機能、自然素材であること、味わいのある質感等がその理由です。費用面では通常のクロスやペンキ塗りに比べるとかなり割高になりますが、落着きのある雰囲気、梅雨でもべたつかない室内等、心地良さも格別です。
珪藻土というのは植物性プランクトンが堆積したもので、その超多孔質構造が効果の秘密です。ただそれだけでは固まらないので、商品として売っているものには混ぜ物がしてあります。ここにメーカーごとの個性が現れます。全て自然素材にこだわるところ、ひび割れをいかに防ぐかに腐心するところ、塗りやすさと価格を優先するところ等。実際に使用する際には、組成、実績等も踏まえて選んだ方が良いです。
珪藻土の色及び仕上バリエーションです。LDKへの使用検討だったので、白っぽい色のみサンプルを取寄せました。中段の三色が標準色、上段は中央の色と同色で仕上違い、下段は中段の左二つの間の特注色です。最終的には現場に置いてみて決めました。

同色の仕上違いのアップです。コテで表情をつけられるのが魅力ですが、洋室であればフラット仕上(左下)が落ち着いて良いかと思います。



