2005年08月26日

●つくばエクスプレス@北千住

 今日は朝から打合せ。帰りに北千住駅で乗換えようとしたら、なんかいつもと感じが違います。なんかオレンジっぽい。おや?と思ってよく見たらつくばエクスプレスの改札口でした。いつも使う日比谷線と常磐線の間に出現してくるとは意表をつかれました。新線が開通すると、世界が広がるようで楽しいです。時間のあるときに乗ってみよう。
 コンコースでは役者の人たちが「写楽考」というお芝居のチラシを配っていました。もうすぐ地元のシアター1010で上演だそうです。江戸だねー、ちょっとうらやましい。
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2005年08月25日

●つくばエクスプレス開業

 昨日、つくばエクスプレスが開業しました。新しい鉄道の登場で、つくば-秋葉原間の連携の強化及び、沿線開発の促進が期待されます。始発駅が開発に沸くのは当然として、その効果が快速停車駅、更に各駅へとスムーズに波及していくかが新線の未来を大きく左右します。柏とつくばの間の快速停車駅、守谷駅がどれくらい発展するかが一つの目安になるのではと注目しています。

 写真はつくば駅から一駅の「研究学園駅」の駅前イメージ模型です。左下に駅、その右が集合住宅及び商業施設用地、大通りを渡って戸建て住宅用地です。地区全体で計画人工25,000人を見込む大規模計画です。今年の10月にはそのPRを兼ねた「つくば住まいと暮らし博」が開かれる予定です。
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 今年1月半ばの駅周辺です。上の写真の中央右上の交差点から右を向いて撮っています。奥にうっすらとつくばセンタービルが見えます。今頃はモデルルームの建設真っ最中でしょうか。
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2005年08月16日

●秋葉原 1991

 お盆が明けました。今年は仕事の関係で突貫作業週間になっていましたが、それも峠を越えて通常営業に戻りつつあります。休み損ねて残念ですが、タイト過ぎるスケジュールから解放されてホッと一息です。

 「街」は時々刻々と変化してゆく生き物のような側面があります。以前はそんなのは歴史の教科書の中の話だと思っていましたが、私が学生の頃に見た景色がどんどん変わっていく現実を目の当たりにして認識が変わってきました。今まさに向かいあうべき現実だと思います。同潤会アパートメントの消失(江戸川青山代官山)と跡地の再開発(表参道)はその分かりやすい例ですが、その他にも再開発の計画があちらでもこちらでも進行しています。地域の活性剤としての再開発の必要性は分かるのですが、その内容を詰める過程で歴史的背景や地域の特性を反映するプロセスが取り残されている気がしてなりません。「まちづくり」も体系化の時代ですので、こういったプロセスをどう取り込むのか興味があります。

 写真は「電気の街」と呼ばれていた頃の秋葉原です。日付は1991年4月16日、今から14年と少し前です。先日取り上げた「今」に至るまで、パソコンの街、アニメとゲームの街、そしてIT拠点へとめまぐるしく変化しています。ここまで変化が早いと、都市としてのイメージが固まる前に消えてしまい、何があったのかを忘れてしまいそうです。少なくともこのスピードを実体験として記憶しておくべきだと思います。
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 山手線下の電気店です。街の顔と、その片隅の消えてなくなりそうな日常という対比のつもりで撮ったんだろうなあ。当時はバブルをちょっと下った頃で、スクラップアンドビルドが日常茶飯事でした。そのあとバブルははじけたものの、気がつけばそれをはるかに凌ぐスピードで街が変わってゆきます。もとあった電気の街をコンパクトに圧縮して、表通りにキャラクターモノの大看板を並べ、その裏側に大手町を貼り付けたような現状は眩暈を覚えるほどシュールです。
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2005年08月12日

●遣唐使と唐の美術

 一昨日は朝から都内で打合せでした。打合せが一つ流れた関係で時間が空いたので、先週の土曜日に続いて上野に寄りました。昨日紹介した上野東宝ビルを通って公園を散策した後、東京国立博物館平成館で開催中の「遣唐使と唐の美術」展を観ました。昨年中国で発見された遣唐留学生「井真成」の墓誌が本展の目玉です。彼は717年に第9次遣唐使として入唐し、734年に志半ばにして亡くなったそうです。1,300年近い時を経ての里帰りとなります。墓誌だけだと寂しい展示になるのではとちょっと心配でしたが、実際には唐の美術工芸品を多数並べて当時の雰囲気を感じさせてくれる充実した展示でした。奈良の正倉院には遣唐使がもたらした美術品の数々が保存されており、当時の輝きを今に伝えています。教科書を読むだけでは味わえない、今と昔の連続性を実感できることがこの展示の魅力だと思います。
 同時開催されている「模写・模造と日本美術」展もとても面白い展示です。歴史上の名品の精巧な模写・模造が一堂に会しているので、それらを見比べてみると顔つきや体つきの変遷が分かります。ふくよかだったり無愛想だったり睨み顔だったり。どこかユーモラスで漫画を見ているような感覚で楽しめます。子供たちの夏休みの自由研究に最適な展示だと思います。
 平成館の1階ロビーは広々としているので、ゆったりと寛げるところも気に入っています。
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2005年08月11日

●上野東宝ビル

 上野駅山下口を出ると、コンクリートのフレームにガラスのスクリーンをはめ込んだモダンな建物が現れます。スクリーンの奥には屋外階段があり、道路レベルと公園レベルをダイナミックにつないでいます。周囲の建物とボリュームを揃えることでスカイラインは維持しつつ、公園への門としての性格を前面に出した明確な構成とコンクリートの外観が新しい上野を予感させます。都市機能と店舗ビルとしての要求を両立した上手い計画だと思います。名称は上野東宝ビル、別名バンブーガーデンといいます。

 上野駅側の歩道から見たところです。レトロな趣のある環境に挿入されたシンプルな門。これがきっかけとなって街路空間が再生してゆくのか、異物として浮いた存在に止まるか。デザインの可能性に期待しています。
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 コンクリートのフレーム、ガラスのスクリーン、その奥に公園へとつながる屋外階段が延びます。都市と建築の関係性を明確に示しています。
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 雨上がりでしっとりと濡れた公園内の道。モダンな門を抜けると、自然な趣に溢れた空間が広がります。このギャップが上野公園の魅力でしょう。
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 森の中に並ぶ花園神社の鳥居です。新旧結界の共存するワンダーランド、上野公園でした。
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2005年08月07日

●上野駅周辺

 打合せの帰路に上野に寄りました。「ドレスデン国立美術館展」が目的だったのですが、こちらは肩透かし気味でした。ポスターやチケットにフェルメールの絵が大々的に使われているので、この絵を中心とした絵画コレクションがメインだと思い込んでいました。実際には陶器、装飾、刀剣、科学等を幅広く網羅した宝物展だったのですが、人が多すぎて落ち着いて鑑賞できませんでした。フェルメールの絵も、端役だけど人気があるから看板にしたという感じで、微妙な位置付けでした。
 というわけで、展示は程々にして、建物の立体構成を観てまわりました。国立西洋美術館の正面右側です。美術館の箱から突き出したコンクリートの荒々しい肌と造形がコルビュジェっぽい?
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 その向かいに建つ東京文化会館です。設計は前川國男建築設計事務所です。折り上がる庇、陰影の深い壁面処理、コンクリートの荒々しい肌等は師であるコルビュジェの影響が感じられます。面白いのはガラス面の内外で仕上げを切り替えている点です。ガラスは空間の連続性を飛躍的に高める魅力的な素材ですが、ここでは風除室の袖壁のみ内部と同じ扱いをしています。外観は歴史的建築物のためいじれないのか、それともあえて連続性を抑えることが意図なのか。気になります。
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 上野駅構内のレトロ館内吹抜です。アーチの向こうを、改札へ向けて人が流れています。吹抜広場部はポケモン関連のイベントで親子連れの行列がとぐろを巻いています。旅行が大きなイベントだった時代、駅は旅立ちと到着の祝祭の場でした。この空間は、過去の遺産を上手く活用していると思います。
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2005年08月03日

●秋葉原駅周辺

 今日は朝から都内で打合せでした。お昼を食べて、移動して、最後の打合せが終わったのは夕方でした。帰路の乗換えついでに再開発が進行中の秋葉原駅周辺を歩きました。もうすぐ開通する「つくばエクスプレス」の起点であり、沿線沿いに幾つもあるIT拠点化構想の最大手でもあるので、柏にとって今後がとても気になる街です。
 一番今っぽいなと思ったのは、中央通りから再開発地区を見上げたときでした。ゲームメーカーやアニメグッズ会社の大看板が不揃いに並ぶ向こうに、ガラスの壁が立上ります。右手の仮囲いは建替え中のヤマギワ東京本社ビルです。家電、パソコン、アニメ、ゲーム、IT拠点。秋葉原の変遷が一堂に会しています。
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 駅前広場です。まわりのビルは AKIHABARA CROSSFIELD と名付けられ、産官学連携及び情報ネットワークの拠点と位置づけられています。広場自体はデザイン的な配慮がほとんどなく、建物も安く上げてるなあという印象が先立つくらいそっけないので、建築的な魅力はあまり感じません。そこらへんもソフトで勝負の秋葉原らしいです。
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