2018年10月12日

●KAZANーA Superb Imagination at Work@Tokyo Station Gallery

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"Gion Festival Handscrolls". Detailed drawn people and huge decorated floats take us into the enthusiasm of the festival.
"Safflower: Cultivation and Processing". In product making process, people enjoys their life very well. These two masterpieces of genre scenes has really worth to visit.

 東京ステーションギャラリーで開催中の「横山崋山」展を観ました。

 花鳥 -多彩なアニマルランド
 《虎図》。岸駒に学んだ見事な虎。

 風俗 -人々の共感-
 《天明火災絵巻》。大風に、紙のように舞う瓦の軽やかな動き。
 《紅花屏風》。紅花の栽培から加工、出荷までを描く大作。京都の紅花問屋からの依頼で制作され、祇園祭の一部、屏風祭に飾られたとのこと。取材に時間をかけ、お金も潤沢だったとのことで、紅花に携わる人々の仕草・表情の豊かさ、画面に散らした金砂子の煌びやかは抜群の見応え。

 描かれた祇園祭 -《祇園祭礼図巻》の世界-
 《祇園祭礼図巻》。長さ30mに渡る長編絵巻。宵山・山鉾巡行・後祭、さらには今では行われていない「祇園ねりもの」まで、祇園祭の3日間を描き切る。高さ310月.7cmの画面内に、丈の高い山鉾を巧みなトリミングで描く構成の冴え。山車を展示室を斜めに使い、さらには通路(?)まではみ出す展示方法に、見せる側の気合を感じる。

 仰々しいキャッチコピーや天才アピールはそれほど成功していると思わないけれども、《紅花屏風》《祇園祭礼図巻》は観る価値十分。

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2018年10月05日

●Making the Difference: Vermeer and Dutch Art@The Ueno Royal Museum

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The Milkmaid has come to Japan again, with 7 Vermeer works and 40 other Dutch Art works. Her beautiful colour and form composition is really worth to visit.

 上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」を観ました。「9/35」と銘打って、寡作の画家の作品をこれだけ揃えたと精力的にPR展開している話題の展覧会。もう一つの話題は、日時指定入場制の導入。多数の来館者を迎えつつも、落ち着いて観られるよう鑑賞環境にも配慮しますよという開催者側の心遣いと思いたい。

 開催初日の朝にチケット販売状況をチェックしたら、当日17時と19時の回に空きがあったので、仕事帰りに観ようと19時の回を申し込みました。雨の中、19時ピッタリに美術館に行くと、入館待ちの長蛇の列。列整理の人の話では、入館まで30分程度とのこと。閉館が20時30分なので、鑑賞時間は1時間ほど。19時の回はおススメではないと思いました。「日時指定入場制なのに、なんで長蛇の列?」と不思議に思って見ていると、入館時のチケットチェックが1人づつしかできず、「いちいち傘を畳んで脇においてチケットチェックを受ける」というプロセスで支えている感じ。誰も文句を言わずに並ぶマナーの良さ(というよりデートが主で展示はおまけ?)がすごいと思いました。

 展示は2階から。倉庫のような館内に、オランダ絵画の傑作が素気なく並ぶ。解説文のみを記載した小冊子が配布されているので、絵の前で小冊子の解説を読むという、ちょっと不思議な光景。音声ガイドの解説がある絵の前では、足を止めてガイドに聴き入る。最後にハブリエル・メツー「手紙を読む女」が登場して、1階へ続く。

 1階は奇跡の「フェルメール・ルーム」
 「牛乳を注ぐ女」。光を背に、黄色、青、赤の美しい色彩と、注がれる牛乳へと視線を導く揺るぎない形態構成が素晴らしい。まさに傑作。

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