2006年08月30日
●光・風・緑
住宅を装置として考えれば、大切なのは光・風・緑の採り込み方だと思います。敷地、法規、要望によって方法やデザインは異なりますが、ポイントは同じです。
プライバシーを守りつつ、ふんだんに自然光が射し込み、緑が眺められ、風通しが良い住環境。そのベストな提案を作るべく検討を重ねます。
密集地で良好な住環境を作るべく、壁面緑化や採光高窓を盛り込んだ検討用模型。下に敷いているのは、緑化や採光についての参考図書。技術は日進月歩なので下調べは欠かせません。

2006年08月28日
●夏の終わりに
涼しくなりました。夏の終わりを実感します。
今年の夏は、お盆をはさんで色々と興味深い話を聞く機会に恵まれました。
友人の独立、仕事、柏、アートなどなど。どれも普段の飲み話とは一味違う、心の深いところで触発されるものがありました。なんというか現代の童話を沢山教わった感じです。良いものを作りたい!という気持ちがとても強くなりました。
その夏のトリを飾ったのは、このちょっと先の店。内部と外部が連続するような街並を観ていたら少し遅刻しました。

2006年08月22日
●つくばエクスプレス 第二幕
久々につくばエクスプレスに乗りました。開業からほぼ一年、沿線の駅前商業施設が形になってきています。線から面へ、第二幕が始まります。
「流山おおたかの森S・C(仮称)」。店舗面積41,220m2。低層ながらかなり大きいです。まだ何もない駅前との対比がシュールで、巨大な舞台装置のようです。

「ららぽーと柏の葉」。店舗面積41,000m2。前者とほぼ同規模です。流山と柏、市は違えども隣同士。しかも柏駅からも2駅。ものすごい勢いで商業施設の進出ラッシュが続きます。

「アクロスモール守谷」。店舗面積21,229m2。守谷駅前は目立った商業施設の進出はありませんが、近郊住宅街の只中にショッピングモールが進出しています。徒歩圏内にあるジョイフル本田とのコンボはかなり強力。

2006年08月20日
●手賀ジャズ2006
手賀ジャズ2006に出かけました。今年で10回目を迎える、市民有志主催による野外音楽イベントです。気になる暑さも、曇天のおかげで比較的過ごしやすい一日でした。これが終わると夏も終盤です。
先日お邪魔したMONAIZOから誕生したグループ「reMONAIZATION」。トリとして登場し、聴き易くノリの良い演奏で会場を沸かせていました。

2ヶ月と1週間後には、この会場が7,000人のランナーで埋まります。走り込みが間に合うかな。。。
2006年08月19日
●柏 de アート in MONAIZO
昨晩はBAO/BABB.第15回勉強会の日でした。
「Session04 私のイチオシ」と題したシリーズの3回目は私の担当回です。テーマは「柏 de アート」。柏でアートが盛り上がると良いなあという思いを込めて、場所をMONAIZOに移して、アートをめぐる幾つかの視点を紹介しました。参加者は9名、参加費は1次会2次会通しで3,000円でした。参加下さった方々、MONAIZOの方々ありがとうございます。
話はアートと個人の接点から始まります。見る・手伝う・作るの3点を、私の場合を例に紹介します。次いでアートをめぐる幾つかの視点。アートを取り巻く環境の変化として、アートのエンターテイメント化、愛好者層拡大の必要性、投機対象化、イベント化について触れます。ここまでが前段です。
ここでMONAIZOスタッフの方に語っていただきます。スライドを映しつつ、最近力を入れている「ドッペルナンチャラ倉庫」を中心にした話でした。
アルコールが入って後半へ。街とアート。銀座青空DEアートとファーレ立川を例にとり、街中にアートのある風景を紹介します。そして柏 de アート。東京に近いという柏の立地と、柏まつりに現れるアクティビティ連鎖型の歩行者ネットワーク。回遊する楽しさに磨きをかけ、独自性を高めることに柏の可能性を見出します。まつりというイベントから日常への定着へ。ギャラリーとカフェを併設した「ギャラリーカフェ」という形式を作って、柏の独自性として位置づけられないだろうかと結んで終了です。
上記を縦糸に、柏兄弟やレイソルを横糸に、多少グダグダ気味に話の尽きない夜でした。
柏駅徒歩8分。思わず「おっ」と声が出る吹抜空間。奥の白壁の奥のイベントスペースが今回の会場です。

MONAIZOが語ります。スクリーンの奥には音楽機材。SOUL JAZZ系グループreMONAIZATIONのホームでもあります。

●伊藤若冲『動植綵絵』人気投票
アートアンテナとしていつも御世話になっているこちらで、伊藤若冲『動植綵絵』人気投票が始まりました。三の丸尚蔵館をコンプリートした方は言うに及ばず、「美の巨人たち」を観て江戸絵画に目覚めたあなた、BRUTUSを観て若冲ってカッコイイと思い出したあなた、是非御参加下さい。投票会場はこちらです。
若冲がおよそ10年の歳月を費やして制作した『動植綵絵』。
その名前の通り数多の動物と植物で画面全体が埋め尽くされているようです。
当時(1700年代)の最高級の画材を惜しげもなく用いている為、
21世紀の現在に至っても目を瞠るばかりの美しさに圧倒されます。
意外と実物は大きく縦約150cm、横約80cmもあります。
元々は京都の相国寺に『釈迦三尊像』と共に寄進されたもの。
天明の大火や廃仏毀釈などの難を逃れ現在は宮内庁が所蔵(三の丸尚蔵館)
皇室の御物として今に伝わっています。
この『動植綵絵』は30幅(枚)の多彩な作品から成っています。
個性豊かな30幅の中からあなたのお気に入りを一枚選んで投票して下さい。
三十幅の画像が、三の丸尚蔵館で開催された
「花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に>」展
で展示された順に作品名と共に並べてあります。
2006年08月17日
●パブリックアートとはなにか?
7/7に建築会館で開催された「パブリックアートとはなにか?」と題した講演会の聴講メモです。10月下旬から札幌芸術の森美術館及び世田谷美術館で開催される「空間に生きる 日本のパブリックアート」展の開催記念フォーラムという位置づけです。建築とアートを行き来すると世界が広がりそうで魅力を感じるのですが、その実、両者の接点は曖昧です。パブリックアートも同様で、そのものズバリなタイトルに惹かれました。
□基調講演。
世田谷美術館館長酒井忠康さん。パブリックアートという言葉はなんとなく定着した。近すぎて反発、敵対といってもいいくらい弱いアートがいじめられる。私たちは生き残れるのだろうか。モエレ沼公園の紹介。感銘を受けた例として、マルタ・パン「浮かぶ彫刻3」とモニク・フォー「芸術が都市を開く」の紹介。砂澤ビッキ「四つの風」は腐食も作品の一部と捉える。越後妻有ではイリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」がきっかけとなって耕作放棄された棚田が見直された。
□トークセッション「いち押し!私のパブリックアート」。
法政大学工学部教授渡辺真理さん(建築家)。パブリックアートは造語、最小限で定義すると art in public space by public。パブリックスペースとは?アメリカ大恐慌の際に federal art という芸術家救済政策の成果として登場(?)。plaza law (容積率の緩和)、percent for art (アート費用の義務付け)といった政策へと繋がってゆく。いち押しは大阪万博お祭り広場。「広場」を人工的に6ヶ月間作り、入場者数は64,218,770人。
東京芸術大学先端芸術表現科教授たほりつこさん(アーティスト)。記憶を呼び起こす/物語。誰のため/時空を超えてゆく。アメリカの記念碑/1980年代に戦争に負けて英雄から一人一人を認めるように。リチャード・セラの作品が住民訴訟で撤去/住民との対話の必要性。誰もがアクセスできる場所=パブリック。自作の紹介。
世田谷美術館館長酒井忠康さん。ダニ・カラヴァンの作品を紹介。テル・アヴィブでの展示、砂漠の真ん中にとんでもないもの。札幌芸術の森、自然の扱いが優しく(上手く)なった。室生山上公園、アートワークで世界をつくり直した。思索の深さを感じさせる優しさ。田植の感動の再発見。
佐藤総合計画副社長細田雅春さん(建築家)。現代建築が変わりつつある。世界のボーダーレス化に伴い、四角い箱 (Rigid) から色々なものがルーズになっている。建築とアートが近づいている。○○化ではない、共に堕落してしまう。両方がせめぎあう、緊張感が存在する関係。コラボを目指す。
神奈川県立近代美術館企画課長水沢勉さん。モニュメント、記憶の装置。ミハ・ウルマンの図書館(ベルリン)。強化ガラスの下に書架。何の邪魔もしないが、感じさせる。記念碑は過去を向いている、記憶は未来を向いている。
□フリートーク。
細:アートと建築、都市の関係に興味。
酒:柳田国男の伝説と昔話。位置を存在させるもの/つまみぐい。グレン・グールド、一般大衆のための調節をしない。パブリックアート、拒絶する力。堕落に気をつけろ。パブリックの力に直面する。
た:建築とアートの融合、統合はありえない。自然を飼い慣らす都市、建築 vs アート。建築が出来ないことをやる。
渡:1970だからできた、今はできない。記憶に沿って見せるものが必要。例えば教会。アーティストのインスピレーションが必要。
水:芸術家、テンション vs パブリック。空間を受け入れる素地はあるか?
細:空間の問題。何かを感じる関係性。
た:都市、建築。生命体の記憶が弱くなっている?忘れていいことが何かも分からない。
□質疑
Q:都心のパブリックアートの例は?
渡:国内の例がないのが問題。
□感想
危機感を前面に押し出した「基調講演」で始まり、多彩な視野の広がりを感じられる「一押し」を経て、会話は全く噛み合わないが個々の力技で話を推し進める「フリートーク」へ。エンジンが暖まった頃合で時間切れという感じでした。講演としては「結局危機とは何を指していたのだろう?」という疑問で終わりましたが、ライブとしてはとても面白かったです。パブリックアートを取り巻く環境は複雑なんだというメッセージ(?)はすごく伝わりました。
2006年08月12日
●BAO/BABB. 第15回勉強会のお知らせ
来週金曜日(8/18)はBAO/BABB.の日です。今回のテーマは「柏 de アート」。柏でアートが盛り上がると良いなあという期待を込めて、場所を「MONAIZO」に移して19:00より開催します。地図はこちらをご覧下さい。旧水戸街道を南に向かい、右手にローソンが見えたら左に曲がるのがポイントです。内容はアートにまつわるいくつかの視点を紹介しようと思います。コーディネートは水上が務めます。
MONAIZOってどんなところか気になっている方、柏をもっと知りたい方、是非ご参加下さい。お問合せ、参加申込みは、電話04-7169-7710(ばおばぶ 担当五十嵐)、もしくはe-mail:baobab-i@jcom.home.ne.jpまでお願いします。
2006年08月11日
●時をかける少女 2006
昨日はコンペ案を提出に新宿に出かけました。無事提出を済ませると、既に夕方。徹夜明けと暑さで仕事は切り上げて、「時をかける少女」を観ることにしました。評判は上々なのになぜか都内ではテアトル新宿でしか上映していない(8/10現在)不思議な映画です。ちなみに公開当初は2館上映していた千葉県内では現在0です。
この映画は予告編も魅力的ですが、本編はさらにその上を行っています。目に沁みるような青空の下、直球だけで駆け抜けるあっという間の98分。調子に乗って馬鹿笑いし、お節介に東奔西走し、後悔の念に顔をくしゃくしゃにして泣きつつクライマックスへ。奥華子さんの透明感ある歌声が本当にぴったりで美しい。映画を観たという満足感でいっぱいになります。上映館が少ないことがなんとももったいない。
アート好きな人には、宮島達男を思わせるデジタルカウンターや、劇中東博展覧会といったところも楽しいです。どういった場面かは観てのお楽しみ。
久しぶりにサントラとパンフレットを買いました。

2006年08月07日
●柏レイソルvsモンテディオ山形
昨日は日立柏サッカー場で「柏レイソルvsモンテディオ山形戦」を観戦しました。チケットを送ってくださったI様、どうもありがとうございます。
立ち上がりから積極的に走り回る展開で前半を1-0で折り返し、後半早々に追いつかれるも再度得点。後半はバテ気味で山形に攻め込まれるも最後までゴールを守りきって2-1の快勝でした。決してスマートではありませんが、タフネスの言葉どおり、向かっていく気持ちが感じられました。去年は4回観戦して1分3敗だったので、今回初めて勝利の余韻を味わいました。

2006年08月06日
●若冲を見たか?
BRUTUSの若冲特集号「若冲を見たか?」を買いました。硬軟織り交ぜつつ「プライス展」から承天閣美術館へと橋渡しする構成は、多少ばらつきはあるものの、見どころ満載です。私的には山口晃さん絵による若冲一代記双六のとぼけた味がつぼにはまります。そして驚異の折り込み綴じ込み「鳥獣花木図」部分図!広げるとほぼA1サイズという大迫力です。綺麗に外すには本をばらす必要があるので、この一枚のためにもう一冊購入することにします。
若冲熱にうかされて、三度東博に出かけました。人出が増えて前回のようにスムーズには観られませんが、炎天下でとろけた頭で観る「鳥獣花木図」はとても良いです。青空の向こうに楽園が見えます。長沢芦雪「白象黒牛図屏風」も良かった。

鳳凰も見納めというわけで、尚蔵館へ。こちらは落ちついて観られるのがうれしいです。酒井抱一の花鳥図も良いし、若冲の鳳凰、鶏、蛙、貝。どれも良いです。でもイチオシは「老松白鳳図」。

そろそろ承天閣美術館用の貯金箱を用意しないとなあ。その前に静岡県美が先か。。。
2006年08月04日
●天上のシェリー/西野 達展
銀座エルメスで開催中の「天上のシェリー/西野 達展」を鑑賞しました。いや、訪問したといった方が正確でしょう。
エルメスのガラスタワーの屋上に出現した青い仮設小屋。それは交差点から見上げて明らかに異様です。これが展示スペースだと知らなければ、少し顔をしかめて通り過ぎるでしょう。エレベーターを上がり、階段を上り、仮設階段を上って辿り着いた先は、一見とても普通な部屋です。テーブルに置かれたファッション雑誌と赤川次郎の小説が、部屋の主が誰かを教えてくれます。エアコンが効いた室内はヒンヤリとして気持ち良く、窓からは銀座の街を見下ろせます。部屋の中心にはベッドがあり、その上に花火師と呼ばれる騎馬像が立っています。その固定用ワイヤーがベッドを突き抜け、両手に掲げたポールに合わせて天井は高く作られています。
ありえないシチュエーション、経路上に配された4人の案内スタッフの非常に礼儀正しい接客態度。「ナンダコレハ」。腹の底から沸々と好奇心がこみ上げてきます。愉快な余韻の残る、非常にユニークな仕掛けです。不思議だったのは、エアコンまで完備した部屋で、冷蔵庫がないのは何故なんだろう?


