2005年01月19日

●三春交流館まほらと三春の街

以前に担当した公営住宅が「第23回福島県建築文化賞」の優秀賞に選ばれたとのことで、スタジオ建築計画の元倉さんのお供として表彰式に出席してきました。式自体はあっさりと終わりましたが、御世話になった方々へ挨拶が出来て良かったです。正賞に選ばれたのは、大高建築設計事務所の設計による三春交流館「まほら」でした。あの坂出人工大地を設計された大高さんの作品ということで興味が湧いたので、帰りに三春によりました。

交差点の角に面して建つ「まほら」は、ホールのボリュームを屋根で包むことで抑え込み、丘のようなシルエットを形成していました。その姿はどことなくユーモラスで、「寝そべったイノシシ」みたいに見えました。
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通りに面してガラスの休憩コーナーが設けてあり、小学生が宿題をしていました。ここは外から通り抜けられるように作られており、動線的に完全に建物から独立しています。街と建物の結び目みたいで面白いです。
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昔の学校の表門。写真では見えませんが、左手に普通の鉄筋コンクリートの校舎があり、そのギャップがすごいです。
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シルエットがやたら格好良い鳥居。意図的かどうかはわかりませんが、昔の表層を一枚残すことで、三春はとても深みのある街並を作っていると感じます。
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Posted by mizdesign at 22:00 | Comments [0] | Trackbacks [0]