2014年11月30日

●11月の鑑賞記録

 11/2
 高野山の名宝 記念講演会II「高野山と運慶・快慶」講師:山本勉氏
 高野山と仏像、運慶と快慶、八大童子像と運慶、四天王像・孔雀明王と快慶の4題を骨子に、間にタップリと蘊蓄を盛り込む。仏像の後補、人気、高野山と東大寺の深いつながり等、展示の視野が広がる。

高野山の名宝@サントリー美術館
 日本中世史有数のブランド、高野山with空海と、運慶・快慶の豪華共演。快慶四天王像が並び立つ4階、運慶八大童子が勢揃いする3階は、ガラスケースなし展示と相まって、正に慶派仏オンステージ。さらに今は亡き東大寺四天王像へと想いが広がる。孔雀明王坐像の孔雀、多聞天の顔面、八大童子の無彩色像2体といった後補部分についても解説がある方が親切かと思う。でも、慶派仏オンステージの迫力押しは、阿修羅展の阿修羅に迫るものがあって、素晴らしいと思った。

 11/9
 東京オリンピックと新幹線@江戸東京博物館
 社会科資料集のように淡々と資料が並ぶ。新幹線の世代交代も興味深いが、今も輝きを失わない代々木体育館が素晴らしい。2020年の東京オリンピック、2027年のリニアモーターカーは、未来に何を残すだろう。

 11/16
 「知ろうとすること」早野龍五、糸井重里著
 読了。3.11以降のTwitter上で定点のように読んだつぶやきの舞台裏、現実へのアクション、そしてマイナスからプラスへ。何も終わってはいないけれど、変わっていっていると実感する。138億歳の再生物質の話も楽しい。

 11/22
東山御物の美@三井記念美術館 第7週
 伝徽宗「猫図」丸い体に可愛げのない顔、ちょこんと手足。徽宗「桃鳩図」鳩が枝に着地する瞬間、たわむお腹。伝徽宗「秋景山水・冬景山水図」墨絵の人物描写も巧み。この時代の名品は全て伝徽宗なのか?

 11/26
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 東京ディズニーランド
 荒天で人出少な目。パレードが中止で残念だけれども、通常よりはるかに待ち時間が短いので、屋内アトラクションを楽しむ。
 バズ・ライトイヤーのアストロブラスター。シューティング系が好きなので、空いていることを幸いに、3回も挑戦。的にちっとも当たらないけれども、打ちまくる感覚とたまに当たったアクションが好き。
 モンスターズ・インク"ライド&ゴーシーク!"。こちらも初挑戦。隠れているモンスターにライトを当てるという、ちょっとソフトなシューティング系。
 ホーンテッドマンション。ティムバートンのキャラクターたちが館を乗っ取って、Xmas仕様に飾り付け!サンディクローズの高らかな笑い声と怪しげな館の雰囲気が素敵だった。今回のベストアトラクション。2回体験。
 スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー。前回2回体験して、今回も2回体験。来年末はいよいよ新作が公開!ヴェーダー卿のフォース、AT-ATの巨大さ、ホスの雪原を再び体験。この臨場感は何度体験しても素晴らしい。

 11/29
 「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」内覧会@日本科学未来館
 ウルトラテクロノロジスト集団による明るい未来像。
 花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に-Tokyo。素晴らしく美しい、今この瞬間にしか見えない光景。作品と一対一で向かい合って初めて美が伝わる。この点は変わらない。体験は拡張したのだろうか
 Nirvana。デジタルで新たな生命を得た「若冲の象」が動いている。時間と空間が重なるような体験。
 Light in Dark。「板野サーカス」オマージュの疾走感ある映像体験に引き込まれる。でも、デフォルメパースと平面的な空間構成って、相性悪い気もする。本家最新作?「楽園追放」には遠く及ばない。
 「若冲」、「板野サーカス」、「子供とインタラクティブ性」といった強力なフックに確かに惹かれるけれども、全体的にはやや大味な技術デモに近い印象。少し前の未来感漂う、周辺の景色と似ている。

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2014年11月29日

● 「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」内覧会@日本科学未来館

 日本科学未来館で開催中の「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」。その内覧会に参加しました。
※本エントリーに使用している写真は、美術館より特別に撮影の許可をいただいています。

レクチャー
 日本科学未来館 キュレーター 内田まほろ氏
 チームラボ起用の狙い
 1.明るい未来像を世に問うている。
 2.チームで物を作っている。
 3.近代以前の日本人の物の見方を再現し、未来に活かそうとしている。

 チームラボ ブランドディレクター 工藤岳氏
 チームラボはデジタルで物を作っている集団
 デジタルで美を拡張できるのではないかと考えている。
 なぜ未来の遊園地なのか?台湾の展示で子供たちが当たったり、バンバン飛び回ったりしていた。アートに興味のないメンバーがそれを観て、めちゃめちゃ良いと感じたことが今回の展示につながっている。
 どんなことが出来るか?参加性、体験できる展示。
 これまでにない映像体験、空間体験。
 みんなで未来を一歩前進したい。
 近代以前の知は、20世紀とは相性が悪く打ち捨てられたけれども、21世紀とは相性が良いかもしれない。

展示
 ウルトラテクノロジスト集団の描く明るい未来へ。

 踊る!アート展
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 花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に-Tokyo
 通路から小ホールへ。その壁面、床面に投影される無数の花。リアルタイムで描き出される、今この瞬間にしか見えない光景。素晴らしく美しい。入館時は多数の人で落ち着いて観られなかったので、時間をおいて再度訪れ、その美しさを堪能。人と作品が一対一で向かい合って初めて美が伝わる。この点は変わらない。

 再び通路空間へ。その両面に映像展示。
 花と屍 十二幅対
 生命は生命の力で生きている
 冷たい生命

 通路を右に折れると、大画面アニメーションが広がる。
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 Nirvana。デジタルで新たな生命を得た「若冲の象」が動いている。残念なのは、通路状空間の壁面に投影されているので、通行人が行きかう度に映像体験が分断されること。映像と通行人が一体化するような工夫があるとさらに良かった。

 通路を再度右に折れると、ホール空間に。並行配置したスクリーンが並ぶ。
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 追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 - Light in Dark。「板野サーカス」オマージュの疾走感ある映像が、層状に奥行きを持つ壁面に投影され、光沢のある床面に反射されて立体的な空間体験を作り出す。素晴らしくかっこいい。気がつけば、4分20秒のループ映像を何周も見入っていた。

 大きなワンルーム空間へ。
 学ぶ!未来の遊園地
 デジタルインタラクション体験で、子供たちが大喜び。
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 まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり
 象形文字に触ると、文字の意味する動物等が飛び出して画面が賑やかになっていく。

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 3Dお絵かきタウン
 自分の描いた絵が、大画面の投影された街の中にあらわれて、走り回る。子供も大人も楽しそう。

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 つながる!積み木列車
 積み木ブロックを動かして電車、飛行機、船がつながり、街が出来ていく。プラレールのハイテク版のようで楽しい。

 光のボールでオーケストラ
 ボールを転がして音楽を奏でる。ボールの大きさから大人は入り辛いムード。 

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 お絵かき水族館
 自分の描いた絵が泳ぐ水族館。お絵かきタウンと人気を二分。

感想
 前半が映像作品、後半がインタラクション展示で合計15作品が並ぶボリュームたっぷりな内容。
 前半は映像作品。Light in Dark の躍動感と奥行き感ある美しさに感動。ただ、通路状空間の壁面に投影される作品が多いので、通行人が多くなるととても観辛いのが難点。人影も含めて作品?
 後半はインタラクティブ遊園地。子供も大人も嬉々として遊ぶ光景が楽しい。ただインタラクティブな処理がやや遅い感じ。たくさん出展しすぎて、マシンの処理が追いつかないのだろうか。
 「若冲」、「板野サーカス」、「子供とインタラクティブ性」といった強力なフックに確かに惹かれるけれども、全体的にはやや大味な技術デモに近い印象。少し前の未来感漂う、周辺の景色と似ている。人の動きもシュミレーションして、よりスムーズで満足感の高い鑑賞体験として会場をデザインする試みがあると、より面白そうと思いました。

展覧会案内
チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
会期:2014年11月29日(土)~2015年3月1日(日)
会場:日本科学未来館 (〒135-0064 東京都江東区青海2−3−6
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:
毎週火曜休館。但し、2014年12月23日(火・祝)2015年1月6日(火)は開館。
年末年始休館:2014年12月28日(日)~2015年1月1日(木)
料金:
前売料金
大人(19歳以上)/1,600円 中人(小学生〜18歳)/1,000円(土曜は920円) 小人(3歳〜小学生未満)/700円
当日料金
大人(19歳以上)/1,800円 中人(小学生〜18歳)/1,200円(土曜は1,100円) 小人(3歳〜小学生未満)/900円

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2014年11月23日

●第34回つくばマラソン

 秋深まる11月の第4日曜日に、「第34回つくばマラソン」を走りました。昨年はエントリー開始時間にうっかり寝落ちする痛恨のミス。今年は万全を期してエントリーして、2年ぶりの参加。TX研究学園駅からシャトルバスで会場へ。更衣、荷物預け入れともスムーズ。トイレの配置がL字形になって数が少ないように見えたけれど、そのせいか40分待ち。軽くアップしながらスタート地点へ移動、黄葉した銀杏並木が美しい。

 天候は晴れ、気温は18℃程度まで上がる予報。長袖+半袖Tシャツに、帽子と手袋。ピット イン エネルギージェル×2をランパンのポケットに、貴重品とiPhone6をウェストポーチに入れて準備完了。気温を考えると半袖の方が適していそうだけれど、今回はウェストポーチの固定を優先して、長袖Tシャツとの重ね着。今年のフルマラソン参加者は13,000人程度、参加受付は90分で締め切られたとのアナウンス。軽く伸びをしたときにわき腹痛の兆候を感じ、今日はスピードよりもペースを大切に走ろうかと思案。
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 9:30号砲。1分ほどでスタートラインを通過。コース幅が狭く、人が多すぎてものすごい渋滞。3kmを過ぎて、体調的にガスッ欠気味なことを自覚。思うように練習を消化できず、大会1週間前になっても休養よりも走り込みを優先したつけだなと思いながら、ペースを抑えてゴールまで走りきることに専念。秋のつくば路に目を楽しませる。第1給水所から積極的に給水。暑くなってきたので手袋を脱ぐ。10kmを45:21で通過。先日の湘南国際よりも5分近く遅いペース。4分30秒~5分/kmのペースで走りきることを目標に設定。つくばマラソンといえば、1kmごとの応援メッセージ。13kmで「俺様の走りに酔いな」に、誰も見てないよとつっこみ。エヴァネタは影をひそめて、幅広くアニメネタで固めた感じ。ちょっと走りが安定してきた気がする。15kmすぎの第4給水所手前でピット イン エネルギージェルを補給。

 つくばマラソン名物のロッキーおじさんがラジカセをいじっていて、今年はラジカセが不調なのかと思う。第一折り返しを経て、21kmを1:35:37で通過。後半のペースダウンを抑えたい。スーパーサイヤ人や鹿の着ぐるみの人に抜かれて、暑いのにすごいなとエール。足を押さえて歩いている人が例年よりも多い気がする。好天に気が急くも、暑さで身体がついてこないのか?第9給水所手前で再度ピット イン エネルギージェルを補給。

 仮装組を抜き直して、多少走りが持ち直した気がする。30kmを2:18:56で通過。終盤12.195kmを5分/kmのペースで走りきることが目標。足を攣った人が増えてきたので、姿勢維持に気をつける。口の堀陸橋の声援を受けながら通過。つくば大学の構内に戻って、1km刻みでカウントダウンしながらゴールを目指す。40kmで「あきらめたらそこでレース終了だよ」のメッセージ。安西先生人気は健在。競技場のトラックに戻って、ゴール!
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 記録は3:22:29(ネットタイム)。30km以降は5分/kmを少し超えてしまったけれども、とにかく走りきりました。ポカリスウェットとうまい棒とチョコレートをもらって、荷物預け所で荷物をピックアップして、更衣テントへ。ボランティアの方たちの素早い対応と、沿道の声援に心から感謝します。

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 Nike+の計測は24km地点で止まってしまいました。iPhone6にして、電波の受信機能が弱くなった?

測定地点 スプリット ラップ
Start 00:00:58
5km 00:23:12 0:22:14
10km 00:45:21 0:22:09
15km 01:07:44 0:22:23
20km 01:30:28 0:22:44
中間 01:35:37 11:05:38
25km 01:54:19 0:23:51
30km 02:18:56 0:24:37
35km 02:44:48 0:25:52
40km 03:11:45 0:26:57
Finish 03:23:26 0:11:41

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2014年11月03日

●第9回 湘南国際マラソン

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 11/3文化の日、「第9回 湘南国際マラソン」を走りました。

 新横浜で前泊して、AM6:10発の直通バスで会場入り。物凄い人出だけれど、的確に行動するボランティアさんたちのおかげで、スムーズにトイレ、荷物預け入れを済ませる。快晴、20℃越えの予報を踏まえて、半袖短パン+帽子のランニングスタイル。8:15頃には出発ブロックに整列して待機。8:30頃よりスタート地点近くに移動して、10km、ハーフのスタートを見送っていよいよフルマラソンの番。徳光和夫さんの「過去最高の素晴らしい天候に恵まれた」という話に空を見上げ、千葉真子さんの「フルマラソンは何回走っても、スタート前はドキドキする」という話に深くうなづきつつスタートを待ちます。

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 9:00号砲。「抑え気味で行かないと、ばてるのが早くなる」と抑えたい気持ちと、「行けるところまで行こう」と逸る気持ちが混ざり合い、4分10秒/km前後で振れ幅のある出だし。暑さと体のコンディションが今一つなことを踏まえて、給水所毎に水、スポーツドリンクを給水します。7kmあたりで、ドラゴンボールの道着に似た服装の女の子たちの一団による「よさいこ演武」のパフォーマンス。リズムの良い掛け声が心地良い。第4給水所手前でピット イン エネルギージェル補給、ほどなく給水。14kmを58:54で通過。

 前傾姿勢を維持してコンパクトな走りをしようとするけれども安定せず、どんどんペースが落ちる。16km半ばで折り返してきたトップ集団とすれ違い。向こうはすでにハーフを越えているので、5kmくらいの差?江の島入口で折り返して、21kmを1:29:43で通過。先週のハーフマラソンが1:34:36だったので、コンディションのわりに、明らかに飛ばしすぎ。ほどなくサブスリーのペースランナーとランナー集団に抜かれる。すでにバテバテで、4分40秒/km前後までペースが落ちる。第7給水所手前でピット イン エネルギージェル補給、ほどなく給水。28kmを2:02:45で通過。

 わき腹が痛くなってきて、歩いて息を整えて、再び走り出すことを繰り返す。30km地点でランニングフォームチェック用の走路を走る。今季から導入された「SOCIAL MARATHON in 湘南国際マラソン」のサービス。10km毎のスプリットタイムを自動でSNS上に投稿もしてくれる。どんな動画が見られるか楽しみ。沿道の声援で、コカコーラを用意している人が多くなる。なぜにコカコーラ?湘南ではコカコーラが人気なのか?ゴール地点の大磯ロングビーチを右手に、コースはまだまだ先へと続く。表彰式のアナウンスを聞きつつ遠ざかっていくコース設定がSだと思う。どうにかこうにか西湘二宮ICで折り返して、残り2.5km。足を前に出し続けて、ようやくゴール。

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記録は3:24:40。後半大崩れして残念無念な気持ちもありますが、ゴールにたどり着けてとても嬉しいです。支えてくれたボランティアの方々に心から感謝します。

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途中で歩いたせいか、Nike+の記録は35kmで止まってしまいました。

測定地点 スプリット ラップ
Start 00:00:15
10km 00:40:47 0:40:32
20km 01:26:01 0:45:14
30km 02:14:11 0:48:10
40km 03:12:23 0:58:12
Finish 03:24:40 0:12:17

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