2009年01月15日

●京都御所ゆかりの至宝@京都国立博物館

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 青春18切符で行く冬の名古屋・京都の旅 その4。
 東京駅から乗り継いだ電車、実に8本!やってきました京都駅。青空に浮かぶ白い雲、映りこむガラス壁が眩しい!

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 そして市バスで京都国立博物館へ。特別展覧会 御即位二十年記念「京都御所ゆかりの至宝 -蘇る宮廷文化の美-」展を観ました。天皇陛下御即位二十年を寿ぎ、御所ゆかりのお宝をドッカンドッカン大公開!

 1章 京都と天皇の遺宝
 「正親町天皇像」。立体感薄く描かれた横顔。烏帽子がずれてるように見えて可笑しい。
 「羅漢図」狩野孝信筆。保存状態良好な美品、初公開。孝信は永徳の次男であり、本展の主役的存在。
 「日月蒔絵硯箱」。金梨地の蓋表に太陽、中には龍が描かれている。解説によると蓋裏には月が描かれているそうな。鏡を置いた展示にしてくれーと思ったら、ホームページに画像が出ていた。でもせっかく実物を見に来たのだから、展示に一工夫欲しい。
 「金装三葉葵桐紋蒔絵飾太刀」。金工の極致。鞘を覆う凄まじく精巧な紋様は、人間業とは思えない。柄の鮫革も色味、質感ともに極まってる。あまりに凄くて、以降登場する工芸品が色褪せて見えて困った。
 「銹絵木戸文水指 修学院焼」。大胆な紋。
 「文琳茶入」。ちっちゃくて可愛い。

 2章 桂宮家と桂離宮
 「蔦細道蒔絵文台・硯箱」。平面立面共に等しく装飾を施した調度品が大好きです。
 「青貝唐絵硯箱」。細かい螺鈿細工。
 「青磁楼閣人物文杓立」。立体紋の器。
 「桂離宮 引手・釘隠」。花手桶形引手の繊細な作りは、引いたら壊れないか心配なほど。
 「源氏物語屏風」狩野探幽筆。探幽は孝信の息子。狩野派の系図がインプットされてゆきます。

 3章 宮廷と仏教
 「風天・水天像 十二像のうち」。妙にリアルで生々しい仏画。宮中の修法用なので色っぽいのか?微細な紋まで鮮明で、平安時代作とは信じられない状態の良さ。前期は水天、後期は風天。
 「孔雀明王像」。こちらもなんだかエロイ。
 「黒漆諸尊金銀泥絵八角宝珠箱」。八角形の小箱の側面が外れて、蓋(?)の内側に仏様が描かれている。内箱には泥の宝珠。蓋を広げれば、あっという間に仏様ワールド。携帯性良しなアイデア造形。展示の都合で外しているだけかも。
 「普賢菩薩騎象像」。スラリとした美男子菩薩様。糸目のお顔も美しい。お乗りになっている象は、なぜかエロ目。こういう生き物だと思われてたんだろうなあ。

 4章 宮廷の装束
 「礼服 東山天皇御料」。寸胴の龍の刺繍が可愛い。前期のみの展示。

 5章 御所の工芸
 1章で観た太刀に圧倒されて、こちらはいまいち。

 6章 紫宸殿の荘厳-賢聖障子絵-
 ここから障子絵、障壁画がドッカンドッカン続きます。大物ばかりで観るスピードアップ、見応えもアップ。
 「賢聖障子絵」狩野孝信筆。紫宸殿を飾った(そして仁和寺に下賜された)障子絵を部屋を囲むように再現展示。正面に獅子と狛犬、左右に32名もの中国賢聖名臣が等身大で並ぶ様は壮観。

 7章 御所をかざった障壁画
 不要になった旧御殿が門跡寺院などへ下賜される際に、ともにもたらされた障壁画群。
 「牡丹麝香猫図襖」伝狩野永徳筆。解説によると、おそらく山楽筆。永徳の弟子にして、その豪壮な画風を継承した京狩野の中心人物。その門人が「奇想の系譜」山雪。妙心寺展の「老梅図襖」が今から楽しみ。話を戻してこの襖。4枚襖の左右端に牡丹と麝香猫を配し、中二枚は金雲が立ち込め、引手周辺は空=余白。そこを引き分けて出現するであろう空間への期待を高める構図。金箔をふんだんに使った絢爛華麗な世界観は、豪壮な画風と相まって桃山絵画の真骨頂。丸々フサフサした麝香猫が可愛らしい。本展イチオシのお気に入り。痛んでいるのが惜しい。
 「枇杷雉子図襖」伝狩野永徳筆。こちらは永徳の長男、光信筆らしい。几帳面でちょっとおとなしめな画風。
 「楼閣山水図舞良戸貼付」狩野貞信筆。光信の長男、貞信筆。
 「特別展示 永徳の後継者たち」というサブタイトルを付けた方が良いと思います。

 8章 御所の障屏画
 こちらは現役御所・紫宸殿を飾る障壁画群。狩野派に替わり、土佐派が台頭。

 全8章からなる展示は怒涛の如し。小規模な作品が密度濃く並ぶ前半は混みますが、障壁画がドッカンドッカンと並ぶ後半はスイスイ。見所多数ですので、時間に余裕を持って観ることをお勧めします。

Posted by mizdesign at 2009年01月15日 07:51
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