2008年04月02日

●梅田望夫「ウェブ進化論」

 梅田望夫「ウェブ進化論-本当の大変化はこれから始まる」読了。時代の寵児グーグルを中心に、ウェブ社会の「次の10年の三大潮流」を分かり易く解説。「三大潮流」とは「インターネット」、「チープ革命」、「オープンソース」。よく耳にするけれども聞き流し気味な言葉をちょっと理解。

 ゾクゾクするのは、やはりグーグルの在り様。「世界の情報を整理し尽くす」という構想の下、インターネットの「あちら側」に情報発電所を構築、「こちら側」と全く異なるプラットフォームの下、チープ革命を推し進める。無料サービス「グーグルマップ」の登場は記憶に新しい。現代ではほぼ不可能と思われた「全体を俯瞰する視点」を、ものすごいスピードとテクノロジーで手に入れる。漫画のようだ。いや、現実がフィクションを追い越している。

 後半は、ウェブ社会と既存価値観の衝突、その課題点も浮かび上がらせた上で、作者の信じる進むべき方向性=「不特定多数無限大への信頼」へと進む。実際に生活の大変換につながるかは置いておいて、好奇心はものすごくそそられる。

 ブログも登場します。ツールの使い方として、バーチャル研究室は楽しげだ。

Posted by mizdesign at 2008年04月02日 21:10
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