2007年12月20日

●TNM&TOPPANミュージアムシアター@東京国立博物館

 東京国立博物館で開催されている「TNM&TOPPANミュージアムシアター」を観ました。印刷会社が誇るVR技術のデモンストレーションを兼ねて、アートワークを体験するイベントの凸版印刷版です。比較的脚を伸ばしやすい上野での開催だったので、初めて体験しました。申し込み及び集合は表慶館。一時間前に申し込みに行ったら、二番目でした。試験段階ということで、まだまだ空いているようです。
ueno_20071216-1.jpg

 シアターは少し歩いた建物の中に設置されています。出し物は「国宝 聖徳太子絵伝」。法隆寺東院伽藍、夢殿の後方左側にある絵殿に納められている壁画絵です。映像は全編CGで、東院伽藍をゆっくりと廻って絵殿へと入って行きます。高密度で映される映像は、CG独特のノッペリとした質感をかなり克服しています。わずかに夢殿屋根に載る宝珠の反射表現や、木材の凸凹感を表現しないといった箇所に嘘っぽさが残ります。後者は建物に入ると表現されるようになるので、演算処理能力の問題なのでしょうか。

 建物に入ると、その壁面に「聖徳太子絵伝」が浮かび上がり、本編スタート。かなり損失の激しい場面になると、江戸時代の模写を重ねて映して鑑賞を助けてくれます。お馴染みの10人の話を一度に聞く逸話から、驚異のジャンプ力や弓の腕前を披露する場面等々。伝説の数々が非常に分かりやすく解説されて行きます。ナビゲーターの方がゲーム機のようなコントローラーで画面内を自在に移動し、適度に場面解説が入る体験は、非常に臨場感がありかつ理解しやすいです。VR分野も技術のデモから、技術を使いこなす段階に入ったことを実感しました。

Posted by mizdesign at 2007年12月20日 12:48
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Tracked on 2007年12月20日 20:10

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Tracked on 2007年12月21日 23:33
コメント

このようなVR技術にはただただ感心です。
観客は、洛中洛外図の中にも入っていけそうですね。

Posted by とら at 2007年12月21日 18:12

いくら技術が発達しても
人の手や心が必要なのだと
妙なところに感心してしまいました。

Posted by Tak at 2007年12月21日 23:34

とら様>
こんにちは。
僕の回の案内は「こうのさん」でした。
洛中洛外図にも入ってみたいですね。舟木本は混んでいるので、永徳本で。

Tak様>
こんにちは。
「技術」と「人の手」のバランスが大切ですね。
でしゃばらず、飽きさせず、適度な解説でした。

Posted by mizdesign at 2007年12月26日 13:46
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