2008年11月06日

●「近世初期風俗画 躍動と快楽(前期)」@たばこと塩の博物館

 たばこと塩の博物館で開催中の「近世初期風俗画 躍動と快楽」展の前期を観ました。今回の展示は屏風をバンバン並べる見ごたえのある内容、前期と後期で大幅な入れ替えありという話を聞いて、期待度大。

 4階展示室に入ると、それほど広くない展示空間に目一杯屏風が並びます。「醍醐花見図」の腰が曲がりつつも1人で歩く秀吉を観たり、「洛中洛外図屏風(歴博D本)」の良好な保存状態に感心しながら名所巡り区分を味わったり。細かく書き込まれた屏風が多いので単眼鏡を持っていないことを残念がったり。
 中でも出光美術館の「桜花弾弦図」には目が釘付けになりました。お互いに視線を交わし、非常に生き生きとしている人物たち。箱の中まで描く手抜かりのなさ。胡粉(?)テンコ盛りの花びら。長煙管の驚くべき長さと細さ。

 後期も期待大です。

Posted by mizdesign at 2008年11月06日 23:19
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Tracked on 2008年11月07日 06:30
コメント

こんにちは~
わたしも桜花弾琴図に度肝を抜かれました。
あんな桜の花、現実にも無いでしょうね。
あまりにもなまめかしすぎました。
本当に後期も楽しみです。

Posted by 一村雨 at 2008年11月07日 06:29

一村雨様>
こんにちは。
最近人物を大きく描いた風俗画が好きなので、桜花弾琴図はつぼでした。
あっちでもこっちでも出光所蔵品は大活躍ですね。

Posted by mizdesign at 2008年11月09日 10:15
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