2007年07月03日

●藤森建築と路上観察

 東京オペラシティ アートギャラリーで開催された「藤森建築と路上観察」を観ました。手作り感覚で生命感漲る建物の数々を手がける藤森照信さんの「第10回 ヴェネチア・ビエンナーレ建築展帰国展」。建築を捉える視点がユニークで面白いです。

 展示の冒頭は左官仕上げのサンプルが並びます。そして縄文建築団が使う道具の数々。身体感覚の前に触感に訴えてきます。そしてとても楽しげ。
 靴を脱ぎ、焼杉の塀に金箔で縁取ったにじり口を潜ってホールへ。竹で組み、縄で覆われたシアターで腰を降ろし、路上観察団の映像をじっくりと観ます。ゴザで胡坐をかいて観るのが落ち着きます。人の出入りの度にユラユラと揺れる骨組、縄の間から漏れる照明、時々上がる笑い声が良い感じ。塀の裏手に広がるシアターでは、高過庵の製作記の映像が流れています。こちらでもゴザの上に腰を降ろし、じっくりと観ます。パネル展示や模型もありますが、断然こちらの方が面白いです。触覚、身体感覚に訴える藤森ワールドを満喫しました。

 展覧会もあと一日。なかなかの人の入りで、藤森さん大人気。
shinjyuku_20070630-1.jpg

 こちらは銀座メゾンエルメスで開催された「メゾン四畳半」藤森照信展。三つの四畳半はそれぞれ居心地良かったですが、撮影OKだったのはなぜかアコヤ貝の貝殻を埋め込んだ大きな貝。この中に立って、ヴィーナスの微笑よろしく記念撮影をどうぞという仕掛け。ギャラリーのお姉さんが写真を撮りましょうかと薦めてくれましたが、固辞しました。そのおやじギャグには染まりきれませんでした。
ginza_20070505-1.jpg

Posted by mizdesign at 2007年07月03日 01:19
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東京オペラシティーアートギャラリーで開催中の 「藤森建築と路上観察 第10回ヴェネチア・ビアンナーレ建築展帰国展」に 行って来ました。 森美術... [続きを読む]

Tracked on 2007年07月04日 23:09

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東京オペラシティアートギャラリー(新宿区西新宿3-20-2) 「藤森建築と路上観察 第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展帰国展」 4/14-7/1 藤森... [続きを読む]

Tracked on 2007年07月09日 21:49

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感動の諏訪大社上社前宮を後に、本宮方面へ田舎道を進みます。次なる目的地は、「神長官守矢史料館(じんちょうかんもりやしりょうかん)」。・・・が、道に迷ってしまい坂... [続きを読む]

Tracked on 2007年08月24日 08:37
コメント

なんだ~
ミズのヴィーナス見たかったな~

Posted by Tak at 2007年07月04日 23:10

Tak様>
こんにちは。
ヴィーナスのポーズを照れなくとれる藤森さんはエンターテイナーだなと感心しました。
僕にはオヤジギャグはまだ早いと思ったとか思わなかったとか(笑)。

Posted by mizdesign at 2007年07月06日 12:10

こんばんは。エルメスの展示は見損ねました…。
それにしても、ヴィーナスは藤森さんとどのような関係があったのでしょうか?少し不思議です。

展覧会はよかったですね。サンプルが意外とはまりました。あまり見る機会がないもので…。

Posted by はろるど at 2007年07月09日 21:52

はろるど様>
こんばんは。
去年「天井のシェリー」を実現したギャラリーなので、ケンチクを「すごくて面白い手段」として構築する視線が琴線に触れるのではないでしょうか。

僕はゴザに座ってダラダラと観る体験が面白かったです。

Posted by mizdesign at 2007年07月10日 23:14

mizdesignさん、こんにちは。
「メゾン四畳半」藤森照信展、観て見たかったですね。
貝の中で記念撮影!
やってみたかったような・・・笑。

Posted by ハシビロコウ at 2007年08月28日 11:39

ハシビロコウ様>
こんばんは。
「メゾン四畳半」は面白かったのですが、ビーナスネタは。。。
まだまだオヤジギャグに乗り切れない年頃です(笑)。

Posted by mizdesign at 2007年09月01日 02:06
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