2006年11月12日

●伊東豊雄 建築|新しいリアル

 東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展を鑑賞しました。いや、体験しましたの方が正しいか。「せんだいメディアテーク」から最新作までの9作品を紹介する企画展示です。

 原寸で再現されたうねる屋根を歩きつつ、原寸に拡大された図面を眺め、所々に設置された模型やCGを眺める。構想の魅力に知覚を刺激され、実現への過程を辿り、実際の空間を身体で以って体験する会場構成はとても巧みです。歩き回るだけでけっこう楽しい。伊東豊雄建築設計事務所35年間の活動の軌跡を当時の雑誌やインタビューで振り返るコーナーも、アイデアがぎゅうぎゅうに詰まっていて見応えあります。良く出来すぎていて、回顧展かと錯覚してしまうくらい。

 ただ、「物質(もの)と人間の関係を問い直す=新しいリアル」という概念は今一つピンときません。立体グリッドやうねる屋根といった大胆な構想が実現することに興奮を覚える一方で、素材感はむしろ希薄に思えます。実際はどんな感じなのでしょうか。とても興味が湧きます。

Posted by mizdesign at 2006年11月12日 21:30
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Tracked on 2006年12月30日 22:38
コメント

こんばんは。

せんだいメディアテークをこの目で見てみたいです。
まずはその前にこのオペラシティですね!

Posted by Tak at 2006年11月14日 22:56

こんばんは。
せんだいメディアテークは、うちから歩いて10分くらいなので、よく行きます。目的は、図書館なのですが、中にいても、不思議な快適性を感じる建物ですね。
ただ、メディアテークそのものは、当初描いていたコンセプトが実現されているとはいえず、単なる複合施設になってしまっていることが残念です。(ちなみに、うちのブログのタイトル写真はメせんだいディアテークです)

Posted by 自由なランナー at 2006年11月15日 23:41

Tak様>
こんにちは。
せんだいメディアテークは見てみたいですね。というか利用してみたい。
樹林のように林立するコアがフラットなスラブを貫くコンペ案は、本当に衝撃的でした。

自由なランナー様>
こんにちは。
地の利ですね。うらやましい。
伊東さんの建物はコンセプトに実物が追いつかないところがありますね。
以前九州に行ったときに八代の建物を見て回ったのですが、実物はそれほど魅力的に思えずギャップを感じました。
メディアテークも透けているか否かという議論はありますが、魅力的な建物に仕上がっていると思います。利用者の方にも好評だそうですし。

Posted by mizdesign at 2006年11月17日 08:05

こんばんは

先日はお疲れ様でした。

あのとき紹介していただいたミキモトのビルが気になってこの展覧会に行ってきました。
なかなか手の込んだ展示でしたね。

今度銀座に行くときはもっと建物に気をつけてみようと思います。

Posted by lysander at 2006年11月26日 23:25

lysander様>
こんにちは。
先日はお疲れ様でした。

身体感覚に訴える舞台装置と、構想と現実の間を補完するような原寸図等の展示は上手くいっていたと思います。食い入るように熱心に見ている学生さんたちが印象的でした。

建築歩きのお供には、「東京建築マップ」(ギャラリー間)がオススメです!

Posted by mizdesign at 2006年11月28日 09:50

こんばんは。コメントとTBをありがとうございました。
展覧会自体はとても楽しめました。
オペラシティの建築展は、いつもエンターテイメントとして楽しめますよね。

台中のオペラハウスは、
完成後の写真をまず見てみたいです。
図面や模型でもピンと来ないほど、
私にはとても斬新な建物に思えます。

さて日本のオペラハウスはどうなのでしょうか…。

Posted by はろるど at 2006年12月07日 20:52

はろるど様>
こんばんは。
今回の展示は評判良いですね。
テーマ性あり、エンターテイメント性あり、驚きありの三拍子揃ったバランスの良さはさすがです。

台湾は日本の建築家の大作が大挙進行中なので、数年したら旅行してみたいです。伊東さんのファンタジックな空間と既存の街がどのように折り合うかも楽しみです。

Posted by mizdesign at 2006年12月08日 01:09
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