2005年09月13日

●代々木国立屋内総合競技場

 コンクリートの彫塑的な造形と鋼のケーブルで屋根を吊るダイナミックさで、強烈に記憶に残る近代建築の傑作です。設計は丹下健三・都市・建築設計研究所、竣工は1964年です。先日、渋谷区役所に行く際に久しぶりに通りかかりました。伝統的な形を踏まえつつ、それにうねりを加えたような大屋根の迫力に目を奪われました。駐車場側から見るとそのうねり具合が良く分かります。

 翌朝ニュースをチェックしていると、女子バスケットWリーグ開幕戦の結果が載っていました。柏に本拠を置くJOMOサンフラワーズは昨期優勝のシャンソン化粧品に快勝、会場は代々木第2体育館。写真の建物の隣です。全然気がつきませんでした。
shibuya_20050909-3.jpg

Posted by mizdesign at 2005年09月13日 15:21
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コメント

学生のころは、代々木体育館を凌ぐ大建築ができるのだろう。と、思っていました。

今は、「時代」というのを感じます。丹下健三という人は、つくづく恵まれた人なのだと、思う今日この頃です。

こんなこと言うなんて、オジサンですかね。

Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年09月13日 23:38

佐藤K様>
 学生の頃はこれが異形の建築に見えました。この前見たら伝統の変形に見えました。背骨のような棟+勾配屋根という伝統的な大屋根に鋼製ワイヤーでうねりを加えたというふうに。でも相変わらずこの建物の都市性はピンと来ません。暴力の間違いじゃないのと思ってしまいます。まだ素直になりきれません(笑)。

Posted by mizdesign at 2005年09月14日 07:46
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