2008年12月30日

●聖なる酒器 リュトン@MIHO MUSEUM

 若冲の屏風発見の報に湧く年末。(詳しくは「弐代目・青い日記帳」さんのこちらの記事をどうぞ)。公開は来年の秋以降とのことですが、気になるのはどこで公開されるのか。鑑定したのが「MIHO MUSEUM」とのことで、まずはここからになるのでしょう。関東圏への巡回もあるのでしょうが、若冲ファンとしては少しでも早く観たいものです。そのMIHO MUSEUMの訪問メモです。

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 MIHO MUSEUMへ出かけたのは、夏の盛り。車の対面通行も困難なほどの細い道を経て山奥へと分け入り、広大な駐車場へと至ります。少し歩いてレセプション棟に到着し、レストラン「ピーチバレイ」で腹ごしらえ。自然の堆肥のみで栽培された食材を用いたオニギリや野菜は驚くほど美味しいです。レセプション棟からは電気バスで七色に輝くトンネルを抜けて美術館棟へ。写真はトンネルを抜けて、来た道を振り返ったところ。

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 正面にはミュージアムへの入口。建物の80%以上を地中に埋める計画なため、地上からその全貌をうかがうことはできません。

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 玄関ドアを潜って、ミュージアムへ。その先にはハイテクな作りと中国的な意匠が組み合わされ、自然光が降り注ぐ大空間が出現します。山奥にその姿を隠しつつ大きく広がる空間は、コンセプトである「桃源郷」を見事に実現しています。

 2008年夏季特別展「聖なる酒器 リュトン」展を観ました。リュトンとは儀式などで液体を地や他の器に注ぐためのものだそうです。貯蔵や飲用といった用途でなく、注ぐという動作に基づく名前なのが浮世離れしていてロマンをかきたてます。展示は紀元前何千年から何百年という時代のリュトンの名品がズラリと並びます。展示点数は70点ほどですが、非常に状態の良いものばかりなので物凄い見応え。さらに展示背景、照明、解説等も細やかに配慮されており、全点の図版を載せた作品リスト、カラー図版をバンバン載せたPR誌等を含めて鑑賞者への配慮は完璧。陰影深いカラー写真を大胆に使ったポスター等のビジュアル面もカッコイイ。特別展に合わせた「日本における酒器」展、4大文明の名品を揃える常設展と廻り、その充実したコレクションに眩暈がしました。

 屏風公開時にどういったイベントを仕掛けてくれるのか、今から楽しみです。

Posted by mizdesign at 2008年12月30日 13:03
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