2008年09月04日

●「船越桂 夏の邸宅」@東京都庭園美術館

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 東京都庭園美術館で開催中の「船越桂 夏の邸宅」展を観ました。アール・デコの華やかな装飾に彩られた旧朝香宮邸で催される、美しき人形たちの宴。それならやっぱり夜だろうというわけで、夜間開館をねらって訪問しました。

 建物と彫刻群の相性はピッタリ。船越桂さんの分身たちが、「私の館へようこそ」と迎えてくれます。その美しいシルエットと焦点を結ばない眼が醸し出す華やかで虚ろな雰囲気は、ここでしか体験できない美の世界。それに気圧されてか、今ひとつのめりこめず。「遠い手のスフィンクス」を観ながら、あの手はジオングの有線サイコミュだよなーとか思いつつちょっと現実逃避気味。「戦争をみるスフィンクス」の歪に開く口に至っては吐き気を感じました。

 美しき「夏の夜の悪夢」でした。

Posted by mizdesign at 2008年09月04日 23:50
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