2008年03月26日

●モディリアーニ展@国立新美術館

roppongi_20080325-1.jpg
 数ヶ月ぶりに国立新美術館へ。吹き抜けにはオレンジのヘチマ(?)が浮いています。

roppongi_20080325-2.jpg
 その下ではアーティストの方が似顔絵描き。にこやかに話しながら、サッ、サッ、と鉛筆を走らせます。

roppongi_20080325-3.jpg
 テーブルにはTORAYA CAFEの軽食と飲み物。春の陽気も合わさって、なんとも和やかなひととき。一年経って、空間が柔らかくなった気がします。

 いつもお世話になっているこちらにお誘いいただいて、「モディリアーニ展」を観ました。
 展示はモディリアーニの絵画、スケッチのみを時系列に沿って淡々と並べます。章の合間には、ゆかりの人々の実物大写真が挟まれます。シンプルに、オールアバウトモディリアーニ。個人的には、第II章のカリアティッドの仏像を思わせる描画(特に「大きな赤い胸像」)と、第IV章のモディリアーニ美男美女の連続で、彼独特の陶酔感に酔いました。
 その一方で、スケッチに顕著なフォルムの省略とデフォルメは、モデルが気を悪くしないのだろうかと思うほどに大胆です。非常に端正な彼の容姿あっての絵画な気もします。同時に、この線でこそ捉えられる美があるのだと思います。好き嫌いが分かれそうですが、彼の絵画が好きな人には絶好の機会です。

 追記:描いていただいた似顔絵です。アーティストの方いわく「スーチンみたいになりそう」とのことでしたが、どうでしょう。顔の形が角ばっているところは本人似。それ以外はモディリアーニ風アレンジだと思って下さい。
roppongi_20080325-4.jpg

Posted by mizdesign at 01:25 | Comments [4] | Trackbacks [4]