2007年08月01日

●21_21 DESIGN SIGHT@東京ミッドタウン

 東京ミッドタウンの緑地に建つ半地下のデザイン施設「21_21 DESIGN SIGHT」。企画構想は北山創造研究所、設計は安藤忠雄建築研究所+日建設計、施工は竹中工務店+大成建設。2007年2月竣工。安藤さんのコンセプトと、最高水準の設計、施工体制のコラボ。

 大きな鉄板屋根を地面に向けて折り曲げることで、周辺の緑に溶け込むような建物の在り方。水のせせらぎ。思い思いに時間を過ごす人々。全てが人工でありながら、「自然」を感じさせる景色。「人の集まる場」を作るという、明快で力強い意思を感じます。
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 「自然」と対峙する力強さを体現する打放しコンクリート。内部はほぼコンクリート一色。印象もコンクリートのガランドウの箱。環境装置として非常に優れていて、機能を持つ建物としては今一つ。10年くらい経ってから再訪してみたいです。
 ギャラリーでは第1回企画展「Chocolate」が開催中でした。マイク・エーブルソン+清水友里(POSTALCO)「カカオ・トラベル」のコンクリートの壁とパイプの対比、岩井俊雄「モルフォチョコ」の種明しをされても観入ってしまう変幻自在の不思議さに釘付け。釘型チョコの、パウダーをまぶしたチョコと錆釘の質感がそっくりなのも面白かった。ただ、全体的にはかなり希薄な印象。「デザインのためのリサーチセンター」という位置付けも今一つピンときません。
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 端部は結構尖っています。その鋭利さは、「世の中そんなに甘くない」というメッセージにも思えます。
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Posted by mizdesign at 2007年08月01日 01:52
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