2006年11月20日

●銀座 現代建築巡り

 銀座は表参道と並ぶ現代建築の宝庫です。あちらこちらに名作、話題作が並びますが、集積度ならプランタンから松屋へと抜ける通りがお薦め。街路のイルミネーションの賑やかなこれからの季節、雨で路面がしっとりと濡れた夕暮れの美しさは格別です。

 伊東豊雄建築設計事務所最新作「MIKIMOTO Ginza2」。構造と表層を一体化することで生まれる、街路と内部の連続感が素晴らしい。「街路の延長としての内部空間」の一つの究極と思えます。ただ建物の存在感は希薄に感じられるので、新たなシンボル性を獲得するという主張はピンと来ないです。建築が街に溶け出して、その存在感を喪失するという都市論が登場するのかな。
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 青木淳建築計画事務所による「ルイ・ヴィトン 松屋銀座店」。モアレパターンで濃淡をつけつつ内部を透かせるガラスファサードは優雅で美しいです。ブランドの顔であるダミエパターン(市松模様)を建築表現へと昇華し、ルイ・ヴィトン=青木淳という構図を確立したことが何よりすごい。
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 妹島和世建築設計事務所による「オペーク銀座」。外装の改修のみで存在感を放つタフさがすごい。
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Posted by mizdesign at 14:03 | Comments [2] | Trackbacks [2]