2005年04月18日
●パークコート杉並宮前 1996
今では当たり前になりましたが、大手デベロッパーのマンションを建築家がデザインするというスタイルの先がけとなった作品です。デベロッパーは三井不動産、設計は早川邦彦建築研究所です。何より衝撃的だったのが、建築雑誌でなく、新聞の全面広告で初めてこの建物を知ったことでした。隣接する公園の緑と中庭の緑に溶け込むような透明感の高い建物のパースもインパクトがありました。写真は建物が完成したオープンハウスのときに撮ったものです。日付は1996年9月13日となっています。こんな好条件(立地、建物ボリューム)での計画自体が珍しいと思いますが、民間マンションでも美しい広場が作れるという好例だと思います。
ケヤキ並木のある中庭です。大きなバルコニーのフレームと吹抜のLDK開口部によるすっきりとした外観が特徴です。

吹抜のLDKより中庭を望みます。

手前の中庭の緑と、奥の公園の緑が、建物を間に挟みつつ連続します。


