2005年11月21日

●BAO/BABB. 第6回勉強会レポート

 先週の金曜日はBAO/BABB.の第6回勉強会の日でした。場所は柏アミュゼ5階会議室D、参加者は10名、参加費は飲み物とおつまみ代で200円でした。参加下さった方々ありがとうございます。
 タイトルは「柏のライフスタイルと農業」、講師は旧沼南町で農業を営まれている杉野さんです。「こんなまちに住みたい」と思えることが大切というところからはじまり、手賀沼を中心とした近郊型農業の可能性に触れ、具体的な方策へと話が進みました。間に参加者の方からの質問もはさみつつ、具体例として「家庭田園」、「体験型農園」、「保安林」を説明した上で「谷津地形を利用した集落モデル」を提示して話は一段落しました。具体的な取り組みと広い視野から成る話は、理想と現実の隔たりを明確に示しつつも、その間をどうすれば埋められるかを前向きに考えようという気持ちにさせてくれます。
 建築に絡む事柄も多く、個人的にも学ぶところの多い内容でした。「まちとは世代交代できるところ」、「農地は空間でなく微生物」、「土地を持ち続けたいと願う場合に価値が下がることを受け入れられるか」といったフレーズが特に印象に残りました。建築設計という立場からの回答を、少しづつ考えていこうと思います。

 二次会は恒例「ちばや」で行いました。今回は一次会の充実ぶりに影響されたのか、ちょっと深めに掘り下げるノリでした。私は、コーディネーターとしてのダメ出しをいただきつつ、建築絡みの話題に没頭気味でした。お隣では、杉野さんが市民参加型農業に関心のある方たちに質問アンド要望攻めにあってちょっと大変そうでした。参加者は9名、二次会の会費は2,500円でした。

 30cmx50cmの土地でお米が一杯分の収穫、おたまじゃくしが35匹、まちじゅうがビオトープも夢じゃない。。。近郊型農業の可能性を話しているところです。
baobabb_20051118-1.jpg

 青は河川、緑は谷津、ピンクは水域境界、赤は東葛大師講順路をあらわします。手賀沼南部の地域が水を巡って交流圏を形成している様が浮かびます。コンサル経験もある杉野さんならではの資料です。
baobabb_20051118-2.jpg

Posted by mizdesign at 2005年11月21日 09:12
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