2007年11月24日
●石井徹也-小さな展覧会@CB COLLECTION 六本木
CB COLLECTION 六本木で開催された「石井徹也-小さな展覧会」を観ました。こちらで見かけて、これは観ねば!とチェックしていた展示です。最終日に滑り込みました。
一枚目「面接」。顕微鏡に眼のついた面接官、本来のレンズ部はマスクのように見えます。日常的な構図の中に侵入する異物。どこかグロテスクで、しかし目を離せなく心に迫ってくる感じ。
四枚目「無題」は墓石のベッドでウォークマンを聴く少年。ベッドの下には死体(?)。一見、ベッドの上で音楽を聴く日常に見えてその実。。。日常に侵入する非日常のさりげなさが最高に極まっています。
六枚目「子孫」。手術室の中で、車-ワニ-恐竜-赤ちゃん-虚ろな目の医師と続く連鎖。意味ありげでな描画に観入ってしまいます。
七枚目「回収」。バックライト付ディスプレイの回収。えっ、ディスプレイ!?なんかバラバラ死体にしか見えないんですが。。。
十四枚目「囚人」。学校と一体化した(?)男の子。校庭には生徒達。もはや何が何やら。でも感覚的にはとてもリアル。
とにかく強烈に心を掴まれるような迫力のある視点、構図、表現の連続に引き込まれました。普段はフタをしている現実に直面するような緊張感と、どこか漂うユーモア。
会場は飯倉交差点に建つNOAビル1F。白井晟一の名作の中にあるので、一粒で2度美味しい立地です。

●MAMCナイト@森美術館
森美術館の会員向けイベント「MAMCナイト」に行きました。会員だけに展示を開放するイベントで、比較的少人数で展示を観られることと、これに合わせて特別なプログラムが組まれるのが魅力です。前回のコルビュジェ展の時は、館長の南條さんのヨーロッパアートフェア見聞記(スライドショー)と、フランソワ・モレシャンさんと南條さんの対談でした。シャンパンを飲みつつ講演を聴き、人気のない展示会場を回るとても贅沢な機会でした。
今回の目玉は、「台風マシーン」を実際に体験できること。人工台風の風が吹く円筒ケースに入って、風に舞うお札と風船を体験する(というか風と一緒になってお札をばら撒く)。マンガのワンシーンのような舞台装置と、外で見ている人たちの視線を受けながらハッチャケル感じがとても楽しい。ほろ酔い気分で展示を観るのが好きなので、入口でウェルカムドリンクが振舞われるのも嬉しい。出展アーティストの方が何人か会場に来られていて、スタッフの方が積極的に対話を薦めているのも良い感じでした。一緒に回ったTさんYさんのバイタリティ溢れる行動に引っ張られて、佐藤雅彦+桐山孝司「計算の森」を体験したり、冨谷悦子さんの花鳥画(?)をじっくりと観たり、田中偉一郎「鳩命名」でカラスを探したり、逆さ金閣を改めてじっくりと観たりと一粒で何度も美味しい展示でした。
東京シティビューではスカイ・イルミネーションを開催中。座ると色の変わるソファ、天井に吊った円形リング照明、窓の外に広がる夜景。これからの季節、主役はむしろこちらでしょう。展望台だけでも1,500円、美術館とセットでも1,500円。。。

展示を満喫した後は飲み屋へ。乃木坂新名物「のっけ寿司」。粘り気のある長芋のサラダも美味しい。TさんYさんどうもありがとうございました。


