2007年11月09日

●沖縄文化の軌跡1872-2007

 沖縄県立美術館で開催されている美術館開館記念展「沖縄文化の軌跡1872-2007」を観ました。
 開館記念らしく、明治以降現代に至る沖縄文化を五章に分けて辿る企画展です。
 第1章 異文化遭遇から同化へ[1872-1945]。明治政府の琉球処分以降、第二次世界大戦終結まで。「描かれた沖縄」と題して、様々な画家たちが描く沖縄を紹介する章が興味深いです。実地を見ずに描いた葛飾北斎の浮世絵、沖縄の風土にインスピレーションを求めた山本芳翠や藤田嗣治の絵画。さらに一歩進んで独自性を掴まんとする前田藤四郎の版画原画等々。ビッグネームも交えつつ、バリエーションに富んだ展示を見せてくれます。
 第2章 独立と帰属[1945-1972]。米軍統治下の時代。安谷屋正義の線で描くタッチが興味深かったです。
 第3章 自画像を求めて[1972-1995]。日本復帰から海洋博、リゾートブームまで。現代建築も登場しますが、展示としてはそれほど。。。
 第4章 複数の沖縄[1995-2007]。そして現代へ。入口は入ってすぐの島袋道浩「あたまにものをのせることはかっこわるいことか?」は、実際に頭に展示品の大きな洗面器を載せる人続出で大人気。
 第5章 海外の沖縄アーティスト[1899-2007]。少し離れた県民ギャラリーでの開催。ちょっと大味。

 非常に戸惑ったのは、章番号は時代順に付けてあるのに、実際の経路は新しい時代から見ていくようになっていること。しかもそういう構成であることの説明も特になし。入口を間違えたのかと館内をウロウロすること多々、しかも章が変わる度に時系列が分断されて展示に集中し辛いです。時代を自由に前後しつつ展示を観てもらいたいという意図かもしれませんが、とても散漫な印象が残りました。
 その一方で、館内は多くの案内スタッフの方たちが丁寧に応対されていました。そういったことも含めてこれからな場所なのだと思います。

Posted by mizdesign at 2007年11月09日 12:48
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