2006年10月22日

●太陽光発電とオール電化

 オール電化講習会の際に聞いた、太陽光発電とオール電化に関する費用の試算メモです。メーカー(SHARP)の方の話なので、その点を踏まえてご参考下さい。SHARPは国内で50%、世界で25%のシェアを持つそうです。

 電気、ガスを普通に使う家庭の光熱費を20,000円/月(電気12,000円+ガス8,000円)と想定します。ガス代のうちおよそ8割が風呂の湯沸しです。
 現在の東京電力の価格体系は通常(従量電灯契約)の場合、電気を使うほど単価が高くなる設定になっています。一般的な場合、第1段階(最初の120kwまで)15.29円(税抜)/kwh、第2段階(120kwを超えて300kwhまで)20.04円(税抜)/kwh、第3段階(上記超過分)21.25円(税抜)/kwhとなります。この他に基本料金、燃料調節費が加算されます。
 まず太陽光発電によるメリットです。1.太陽光発電(4kwシステム)による電気の自給及び売電 90,000円/年。2.前章第3段階費用の削減 20,000円/年。3.電気契約の変更(従量から時間帯別へ)による削減 25,000円/年。4.節約意識(売電の収入は東電から振り込まれることに伴う)による削減 12,000円/年。合計147,000円/年(12,249円/月)で、ほぼ通常の電気代を相殺します。時間帯別電灯契約とは、昼間は割高(太陽光発電で通常電気使用量は大幅減)、夜間は割安に設定した料金プランです。
 次いでオール電化(エコキュート)によるメリットです。1.発熱効率が良いので、1/6程度の費用でお風呂が沸かせる。2.I.H.の熱効率が良いので、2~3割の削減効果が見込める。合わせて7,000円/月程度の費用削減効果と試算します。
 導入費用はかかりますが、ランニング面ではおよそ2万円/月(12,249+7,000)の削減効果が見込めます。さらに3.0kw以上のシステムの場合、公庫の割増融資制度があります。システムの目安は70万円/kwで、4.0kwのシステムの場合だとシステム+オール電化-ガス機器でおおよそ300万円の導入費用となります。自治体によっては若干の補助金制度がある場合もあります。
 耐用年数は、インバーター部分が15年、電池本体は基本的にメンテナンスフリーで30年くらいが一応の目安になります。

 以上がメーカーの方の説明です。単純計算だと300/24=12.5年で導入費用とランニングコスト削減分が相殺となりますが、実際には機器の損耗等があるので15年でトントンと考えた方が良さそうです。太陽エネルギーの活用で地球環境に貢献しつつ、費用面でも(長い目で見て)持ち出しにならずに済むわけです。
 試算の内訳を見れば分かる通り、この収支は東電の電気料金設定に大きく依存しています。ここが変わってしまうと成り立たないのですが、彼らにとっても太陽光発電及びオール電化の普及は大きな柱なので、大きく変えることは考え難いです。ちなみに現在の普及率は1%程度だそうです。
 お年寄りが昼間も家にいる場合、昼間が割高の料金プランはメリットがないのではとの質問が出ました。テレビはたいしたことないが、エアコンをずっと使うとメリットは薄れるとの回答でした。ただし、削減効果の数値は多くのサンプルを平均したものなので、試算以上の効果が上がる場合もあるとのことです。通風や庇の工夫で、エアコンに依存しない計画との併用が効果的です。

Posted by mizdesign at 2006年10月22日 20:00
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