2005年04月28日

●まちのつくりかた マスタープラン

 まちはどういったプロセスを経て作られるのでしょうか?設計の側面から見た「まちづくり」を紹介します。
 ある程度規模の大きい計画になると、いきなり建物の設計に入るわけではありません。各自がバラバラに設計をしてしまうと、全体としての統一感や機能的なバランスを欠いたものになってしまうからです。そこで、どういったまちにしたいかというコンセプト、敷地全体に渡っての人・車・広場のネットワーク、建物のボリューム・配置・用途等のルールを先に決めます。これを「マスタープラン」といいます。大切なのは、まちがコンセプトに沿って発展していくようにコントロールすることです。細かすぎると建物を設計するさいの足枷になってしまいますし、大まかすぎると意図からかけはなれた建物が並んでしまいます。
 下の写真は倉敷市営中庄団地のマスタープランを検討した際に、私が作成したスタディモデルの一つです。時期は1997年3月頃です。この計画は400戸を越える集合住宅の建て替えで、四工区に分かれています。各工区ごとに設計事務所が決まっており、マスタープランの検討も四事務所共同で行いました。私はそのうちの一事務所の担当者として参加しました。

 模型全景です。左下が倉敷県営中庄団地(左から一期、二期、三期。既に完成済)、右上が検討対象である倉敷市営中庄団地です。県営側が、住棟を上手く使って連続的なオープンスペースを作っている様子が分かるでしょうか。両計画の間の空白は県営の四期用の敷地で、この段階では内容は未定でしたが、市営側までオープンスペースが伸びてくると想定していました。市営側の敷地を貫く緑の帯が、県営側に負けないオープンスペースを作ろうという意図の現れです。
kurashiki_199703-1.jpg

 対象地域は市営側だけなのでこんなに広範囲な模型は必要ないのですが、オープンスペースの連続性が大切なテーマだと思ったので、この範囲で作っています。写真中に頭を茶色に塗った円筒が見えますが、これは集会所です。工区間を「つなぐ」という意図があるので、工区の境界部に配置しています。各事務所がスタディを持ち寄り、それを叩き台にしてマスタープランの検討を進めました。
kurashiki_199703-2.jpg

 この計画は二期まで完成しています。建物の写真をこちらに、連続したオープンスペースの様子をこちらに載せています。

Posted by mizdesign at 2005年04月28日 13:54
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コメント

このようなかたちで紹介してくれて感謝します。ぼくにとっては、とても分かりやすいです。
 専門でない方々がどれだけ理解されるかという問題がありますが、慣れていただくのが一番かと思います。
 これからも、どんどん紹介してください。

Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年04月28日 21:45

はじめまして。「たまゆら…」の方にコメント頂戴しまして、ありがとうございました。
マスタープランのお話、興味深く拝見しました。
それから…私の実家は柏の隣の松戸です。時々参りますね。よろしくお願い致します。

Posted by tsukinoha at 2005年04月29日 05:56

佐藤K様
「種蒔き」から「作り方」に話を進めてみました。鉢稲にブログをのっとられないようガンバリマス。

tsukinoha様
コメントありがとうございます。こんなところですがよろしくお願いします。

Posted by mizdesign at 2005年04月29日 06:21
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