2005年04月10日

●バリアフリーとデザイン

バリアフリーといえば、「床の段差をなくすことと手摺を付けること」と思われがちですが、それと同じくらい「気持ち良く暮らすためのデザイン」が大切だと思っています。今回は階段の途中に広い踊場を設けること(スキップフロアといいます)、階段の勾配を緩くすること、手摺を連続させることの3点でバリアフリー(バリア緩和?)化を図ると同時に、自然光がたっぷりと入る配置計画と蹴上板のない開放的なデザインとすることで、「明るい散歩道のような空間」を実現しました。

踊場から3段上がって2階へと至ります。一番上の踏板と2階床との段差を限りなくゼロに抑えています。通常は板側を数ミリ持ちあげた上で角をとるのですが、年をとって足を擦って歩くようになるとそれでも躓く可能性があるということでこうなりました。大工さんの職人芸の賜物です。
踊場から2階へと至る

Posted by mizdesign at 2005年04月10日 23:37
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コメント

バリアフリーは一歩も二歩も考え方が進歩しなければなりません。ここに紹介されたような解決方法が、もっともっと大勢の手によって考えだされないとマズイ。
 都市施設(道路、駅前、陸橋、公園、広場、横断隧道などなど)が、率先してデザインされるべきです。裏をかえせば、良きデザインのものが多くないのが現状だと感じています。

Posted by 佐藤 at 2005年04月11日 12:44

バリアフリーもそうですが、言葉が先行していて中身が伴ってないことって多いですね。ユニバーサルデザインもけっこう怪しい。ガイドライン(特に数字)があるとみんな安心しちゃうんですが、それは最低限の約束であってそれさえ守れば良いってわけでは全然ないんですが。本来の概念、意義、必要性に立ち返って考えないと、何だこりゃな物ばかりが増えていきます。耳あたりの良いキーワードだけがあっという間に広がる情報化社会の弊害ですね。設計者としては機会がある度に中身を考えることの大切さを説明、実践していく訳ですが。

Posted by mizdesign at 2005年04月12日 08:04

その通りだあ!と思っています。
実は、「柏のまちづくりについて考える会」で力説したかったほどです。
都市施設がひどいと感じていますが、多くの「市民」はバリアフリー化されてOK!という感じでいるようで・・・・このギャップを埋めようという気持ちが「まちづくり」のモチベーションのひとつです。

Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年04月12日 10:47
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