柏生活向上委員会

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BAO/BABB. Session 第7夜の感想です

佐藤Kです。あるいは、さとう(うさぎ組)です。

今年最後のセッションは、「言いだしっぺ」の五十嵐さんによる「短説のススメ」でした。セッション当日については、水上さんのブログに的確に著されているので、そちらを参照願います。

五十嵐さんは、最後のほうで「できれば、書くばかりでなく声に出して読みたい」というようなことを言われました。原稿用紙2枚(800字)という限定をもった「短説」で、俳句や短歌のような「会」を開きたいのだろうと、ぼくは思いました。
 しかし、五十嵐さんにとって「声に出して読む」とは、どういうことなのでしょう。そして、句会や歌会をする方々、あるいは「詩のボクシング」をするような方々にとって。

「声に出して読む」とき、おそらく独りではないでしょう。「誰か」の前で「声」を出すことを前提にしているのでしょう。ぼくは、そのように考えるのですが、そうであれば大きな疑問が湧き上がります。五十嵐さんを含めブンガクの方々は、「人前で声を出す」ということをどのように捉えているのでしょうか。尋ねないまま、ぼくは二次会でビールを飲み、向かいに座ったサトウ君に管を巻いていました。

美声を発しろ。ということをぼくは望んではいません。江守徹のように朗読してくれ、とも望んでいあるわけではありません。
 「人前で読む」ことに満足してやいないか?ということが気になるのです。もっと、平たく言えば「聞いている人たち」にちゃんと伝わることを意識しているのか?もっとぶっちゃけて言えば、「ちゃんと思って読んでいる?本当は聞いてくれる人のことなんか、どうでもいいんじゃない。そこに居てくれれば」ということです。

ブンガクの方々はご自分が読解力に長けているので、発せられる音声の良し悪しに関わらず「言葉たち」の意味を抽出します。ぼくは常々、「肉声」に左右されずに的確に拾い上げる方々に敬意の念を抱いていますが、彼らは「肉声」を通して聞く「言葉たち」と活字で読む「言葉たち」がブレないのでしょうか?ぼくには、そこのところが不思議です。

なんで、こんなことを書くのかというと、昔バンドごっこをしていたからです。演奏することばかり一生懸命で、観に来てくれた人たちのことを思い図ることができなかったことを恥じたからです。
 もしあの頃、観に来てくれた人たちを楽しませようとする気持ちを持てていたなら。歌詞の意味を咀嚼して伝えようとしていたなら、下手くそな演奏もちょっとは見れたものになったかもしれません。

自分の身体を通して、あるいは肉体を通して「言葉」を発するのならば、書かれた意味内容が膨らむようなパフォーマンスを期待してしまうのです。
 もっとも、今回の五十嵐さんの話は「短説の朗読会」ではありません。「作品」を伝える場ではありませんでした。ですから、ここで書いてきた話は、五十嵐さんにむけての批判ではありません。むしろ、五十嵐さんの話を聞いていて、いつもどんなときも気になっていることがむくむくと鎌首持ち上ったことに感謝しています。

一年を締めくくるには、とても適した話だったと、ぼくは思いました。皆さんは、いかがだったでしょうか?
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